大阪で伝統構法の家づくり!・・・石場建て/木組み/土壁 ~今さらマイホーム新築

五十代も後半、自宅を再建新築。 今さら住宅ローン!建売りのローコスト住宅か…。 で、行き着いたのはやっぱり自然素材、地元の工務店。 手刻みの材木、金物をほとんど使わない躯体、美しい木組み。 間取りの打ち合わせがほぼ終わった頃、棟梁がつぶやいた。 「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」 「えっ?石場建てってなんですのん?!」・・・ 家造り、伝統構法について、発信していきます。

SDGs

「それでもやる? 軒ゼロ住宅」①

標題、​日経ホームビルダーの2016年12月号​のタイトルから そのままいただきました。すみません。 で、「それでもやる?」…って? もう4年近くも前の問題提起! ​​ウチと同時期に建て始めた町内の家。 「​ ​地域密着!地元の工務店がんばれ…先を越されて思…

#畳の日4月29日・・・畳敷きのススメ

今日4/29は、畳の日だそうです。 近所の畳屋さんでいただいた畳の切れ端を解いて、 地元の支援学校の高等部の生徒と一緒に、 ちょっとした飾りを作ってみました。 ​全国畳産業振興会​によると、畳の日は年に2回あるそうです。 春=4月29日 畳の原材料イ…

土壁:荒壁付け その後・・・壁土の変化~乾燥・ヒビ・匂い

荒壁付けから4日目にして、ほぼ好天が続いたこともあり、 外壁の壁土はボチボチ乾いてきました。 私が塗ったところも、 今朝はこんな感じ。 色は青緑灰色から白っぽく土色に変化し、ヒビが一面に。 乾く・・・つまり水分が蒸散するということで、 塗りたて…

アジアの家・・・竹の家、木の家、土の家・・・アジアの気候風土と繋がる伝統構法

竹小舞の壁が組まれていくにつれ、 それがアジアの民家とつながっているということを実感したことは、 3/18の記事「​竹の家・・・竹小舞/えつり掻き~土壁​」で述べたところです。 ​​(↑竹屋さんが作業効率を上げるために自ら考案した仮置き具)​​ それで東…

竹の家・・・竹小舞/えつり掻き~土壁

エツリを掻く・・・こんな言葉をご存じでしょうか。 エツリとは、竹小舞のこと。土壁の下地になります。 それを編んでいくことを、掻くと言うそうです。 自分の家でこれをすることになるまで、 そんな言葉は知りませんでした。 こんな古い壁は見たことがありま…

国産材としての杉 ~杉花粉・・・花粉症?

花粉症の時季まっただ中ですねぇ! さて、2/20の上棟から2週間。 あの建て方の1週間のお祭り騒ぎ(?)から一転して、 毎日コツコツ​日伸建設​直属の大工さん3人で、 主に屋根仕舞いの作業をやっていて、 しかもすっかり養生幕で覆われてしまっていて、 …

屋根断熱 ・・・ フォレストボード ~ 完全自然素材のエコ断熱材

今日2/26は、屋根に断熱材を張りました。この話題は、石場建て伝統構法に限った話しではないのですが、この家はいわゆる屋根裏空間は無いので、屋根断熱は重要です。 建て方のときに、屋根勾配なりの天井板は張ってあったのですが、 それはあくまでも内装の…

「伝統構法を無形文化遺産に!」普請文化フォーラム2018~未来へ継承すべき伝統建築・庭園・石垣技術~

ようやく​上棟​のときを迎えた、この2月20日。 思い返せば、石場建ての話しが​日伸建設​の親方の口をついたのが 2018年3月10日のことだったので、ほぼ2年前! 来たるべき南海トラフ大地震に耐える家を考えていた私たちは、 すぐに伝統構法につい…

建て方初日

今日(2/17)は、ついにその日が来ました! 建て方初日。 朝7時には棟梁がやって来て、下準備。 夜中まで雨が降っていたので、 基礎や材木に掛けてあるブルーシートはビショビショ。 それでも今朝はすっかり雨が上がって陽が射し始めます。 8時には、応援の…

耐震性・・・伝統構法/石場建ては不利か?

​​​伝統的構法で作られた木造建築物の耐震性能検証実験​​​​​前回の記事で、石場建て伝統構法の構造計算について述べた。 話しがややこしいが、要は、 古来からずっと木造軸組み工法は石場建ての「伝統構法」、 戦後になって広まったのがコンクリート基礎の「…

多様性・・・選択肢の一つとしての伝統的構法(雑感)

昨日の朝のニュースで、東京オリンピック・パラリンピック開閉会式の 総合統括を務める野村萬斎さんのインタビューが放映されていました。 消費増税で景気が更に落ち込み閉塞感が漂うのが ひしひしと実感される地方の現状をよそに、 東京だけは別世界のよう…

複合汚染・・・住からの視点(雑感)

気候風土適応住宅について書いた後、あれこれ思ったこと・・・。「​複合汚染​」 有吉佐和子が今から45年も前の1974年から翌年にかけて、 新聞紙上に連載した同名の小説による言葉です。 ​Wikipedia​によれば、 > 本作品は環境汚染問題について社会に警鐘を >…

気候風土適応住宅の魅力・・・年頭にあたり

あけましておめでとうございます。今年も人・自然・環境・文化・伝統・未来の共存を、住宅建築の視点から探り、発信していきたいと思います。さて、私たちの家づくりは、決して贅沢を標榜したものではありません。むしろ、ごく標準的な家づくりのなかで、上…