大阪で伝統構法の家づくり!・・・石場建て/木組み/土壁 ~今さらマイホーム新築

五十代も後半、自宅を再建新築。 今さら住宅ローン!建売りのローコスト住宅か…。 で、行き着いたのはやっぱり自然素材、地元の工務店。 手刻みの材木、金物をほとんど使わない躯体、美しい木組み。 間取りの打ち合わせがほぼ終わった頃、棟梁がつぶやいた。 「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」 「えっ?石場建てってなんですのん?!」・・・ 家造り、伝統構法について、発信していきます。

いよいよ着工~掘ってみたら・・・!

11月7日。記念すべき着工の日!!

2017年に土地を手に入れてから、
工務店探し・・・日伸建設に決めてからは手刻み在来工法での基本設計、
そして基本設計の取り止め、
石場建て伝統構法への変更から設計~建築確認へと・・・。

当初はサイディングにビニルクロスの在来工法でもいいかと、
翌年の正月は新居やなぁ!などと言っていたのが延びに延びて、
結局は2年半ほど寝かせたままになっていた土地でしたが、
ついに目に見えて動き出しました。

昨年6月の大阪府北部地震震度6弱で倒れかけたブロック塀をまず撤去。
五十年近く前に造成された宅地だけあって、
やっぱり鉄筋は入っておらず、どんどん切り取られていきます。


そしていよいよ、ユンボ(油圧ショベル)登場!
家の建つ部分の地表を18cmほど掘下げていきます。
ここにベースコンクリートを地表と同じ高さで敷設するためです。


ところが、出るわ出るわ・・・コンクリート塊や割れ瓦やその他もろもろ。
想定外の瓦礫が山と積まれていきます!
昨今はこのような産廃は分別廃棄しないといけないので、
処分費用が何万円とかかる事態に。


そこで、土地売買契約書の瑕疵の項目を精査したうえで、
工事作業の状況や発掘瓦礫の写真と、
google mapsの航空写真に残っていた元建っていた家の写真をもって、
古家解体時の遺棄物であると、この土地の売主に連絡。
幸い良心的な地元の不動産業者だったので、
すぐに売主負担で撤去してくれることになりました。


どうもこの大量の瓦礫、地表にはほとんど見当たらなかったので、
解体業者が故意に埋め戻したんじゃないかと思われます。
この元の古家は不在地主が所有していたので、
所有者が見ていないことをいいことに不正な施工をしたのでしょう。

土地を取得したはいいけれど、こうして瓦礫が出てきただの、
地盤調査をしてみたら軟弱地盤ということが発覚し、
杭打ちが必要になり想定外の出費になっただの、
表からは見えないリスクも土地取得ではあり得るってことです。

土地を取得するにあたっては、
そのようなことで工事が始まってから慌てないで済むように、
契約前に土地売買契約書や重要事項説明書の精査を、
ぜひ心がけたいものです。

 

 

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