大阪で伝統構法の家づくり!・・・石場建て/木組み/土壁 ~今さらマイホーム新築

五十代も後半、自宅を再建新築。 今さら住宅ローン!建売りのローコスト住宅か…。 で、行き着いたのはやっぱり自然素材、地元の工務店。 手刻みの材木、金物をほとんど使わない躯体、美しい木組み。 間取りの打ち合わせがほぼ終わった頃、棟梁がつぶやいた。 「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」 「えっ?石場建てってなんですのん?!」・・・ 家造り、伝統構法について、発信していきます。

石場建て/ベースコンクリート(1)

11月11日、ベースコンクリートが敷設されました。
普通コンクリートは内部に空間ができないように
打ち込むように流し込むので打設と言うようですが、
ウチの場合は敷くというイメージです。

まず、ベースコンクリートの厚みと同じ深さに掘ったところに、
捨てコン(無鉄筋の強度を期待しない生コン)を流し敷きます。


それが硬化した13日、墨出しをします。
墨出しとは、工事に必要な位置を計測して、糸や線などで表示すること。


翌14日、鉄筋工さんが来て、碁盤状に組んでいきます。
棟梁によると、この地域では引っ張りだこの職人さんなんだとか。
見てると、どうせ見えなくなる鉄筋に、ものすごく丁寧な作業ぶり!


19日には、型枠が組まれました。
ここで気付く人は「あれ?」と思うはず。
普通の基礎コンクリートの型枠は、外周を囲むだけってことはないから!


そして21日、型枠の中の鉄筋にコンクリートが流し込まれ、
表面を水平にきれいに丁寧に鏝で均していきます。
この左官さんも、地域では仕事が丁寧で有名な職人さんだそうです。


コンクリートの硬化を待って一週間後の30日、型枠が外されると、
家の底面積より一回り大きなコンクリート盤の完成です!
丁寧な作業のお陰で、気泡のほとんどない綺麗な切り餅!ができました。