大阪で伝統構法の家づくり!・・・石場建て/木組み/土壁 ~今さらマイホーム新築

五十代も後半、自宅を再建新築。 今さら住宅ローン!建売りのローコスト住宅か…。 で、行き着いたのはやっぱり自然素材、地元の工務店。 手刻みの材木、金物をほとんど使わない躯体、美しい木組み。 間取りの打ち合わせがほぼ終わった頃、棟梁がつぶやいた。 「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」 「えっ?石場建てってなんですのん?!」・・・ 家造り、伝統構法について、発信していきます。

気候風土適応住宅の魅力・・・年頭にあたり

あけましておめでとうございます。
今年も人・自然・環境・文化・伝統・未来の共存を、
宅建築の視点から探り、発信していきたいと思います。


さて、私たちの家づくりは、
決して贅沢を標榜したものではありません。
むしろ、ごく標準的な家づくりのなかで、
上の視点から何ができるかを考えていったら、
結局はこうなったということなんでです。

標準的なというのは、都心部の狭小地ではない、
郊外や田舎の大きな家ではない、
大都市近郊の建坪30坪ほどの、
一般的なサラリーマンにも何とか手が届く・・・
そんな範疇を想定しています。


実際こんどの新築は、まさにそれ。
確かに、決して安くつくわけではありません。
ウチも予算オーバー寸前までいってしまいました。
でも、消費財としての自家用車を買うのとは、わけが違います。
家は古来、何世代にも受け継がれ、使命を終えた後は、
解体し再利用されるか、自然に還っていきました。
家を建てるって、そもそもそういうことじゃないでしょうか。

日伸建設の親方(社長)の「現代の日本の家はゴミや!」
(化学物質にまみれて不健康で、建物としての寿命が短く、
解体したら自然に還ることも再生利用もできないという趣旨)
の言葉をきっかけにその意味を考え始めました。

そして気付かされ、石場建て伝統構法に出会ってからも、
いろいろなことを知りました。

その一つが、国土交通省
「​サスティナブル建築物先導事業(気候風土適応型)​」[☜click]。

「気候風土適応住宅」
外皮性能によらない形で省エネに寄与する伝統木造住宅。


いち施主と地方の大工だけの工務店で独自に
この事業に応募するにはちょっと敷居が高かったんですが、
この要件を読んで項目を当てはめていくと、
まさに日伸建設が提起し私たちと一緒に考えてきた家に
ピッタリ当てはまるものだったんです。

この国交省の事業には、「​職人がつくる木の家ネット​」という、
地域の気候風土にあった自然な暮らしができるような家づくりを志向し、
実践しているつくり手の皆さん方が積極的に関わってこられました。
大企業、大量生産大量消費の観点の政策が多いなか、
地域の職人や建築家の草の根的な活動の成果とも言える政策であるのは、
さすがの政府も​国連のSDGs​に準拠する必要に迫られたのでしょう。


この「気候風土適応住宅」について、
木の家ネットのこの記事をぜひお読みください。
大変分かりやすく説得力があり、おススメです。


気候風土適応住宅の考え方は、
近郊も含めた都市型住宅でこそ今必要だと、そして、
そういう市井の人々の手に届くものにしていかないとと、
私は考えています。
 
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