大阪で伝統構法の家づくり!・・・石場建て/木組み/土壁 ~今さらマイホーム新築

五十代も後半、自宅を再建新築。 今さら住宅ローン!建売りのローコスト住宅か…。 で、行き着いたのはやっぱり自然素材、地元の工務店。 手刻みの材木、金物をほとんど使わない躯体、美しい木組み。 間取りの打ち合わせがほぼ終わった頃、棟梁がつぶやいた。 「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」 「えっ?石場建てってなんですのん?!」・・・ 家造り、伝統構法について、発信していきます。

建て方5日目~上棟式の後も・・・

建て始めて4日目で上棟式は済んだのですが、
屋根なりの天井板葺きがまだ残っていたので、
5日目までを建て方と言うことにしましょう。

前夜から空がスカッと抜けて、放射冷却で冷えた朝、
既に葺かれた部分の屋根には、朝露が光ります。
杉の赤太ですから、水蒸気は吸湿排湿しますが、水は玉になります。


金曜朝の作業は、ここからです。


2階の床には、この天井板の上に載せる断熱材フォレストボードと、
その上の瓦葺きの下地板である野地板を支える垂木が積まれています。


あと、まだ打ち込まれていないコミ栓やハナ栓などがあります。
硬い樫を削り出したもので、触るとカラコロと甲高い綺麗な音が鳴ります。


この日は前日までの賑やかさとはうって変わって、
棟梁と大工さんの2人だけの作業、続きを手際よく進めていきます。


雲一つない、滅多にない好天。早春のポカポカ陽気。
隣家には梅が咲き香っています。

午後からは北側斜線の関係で総2階にできなかった部分の
下屋の天井板を張っていきます。


そして最後は、屋根の上にブルーシートを掛けます。
金曜日までの建て方5日間の好天が、翌土曜日午後には雨模様との予報。

これで一応、建て方~建て前は終了。
これまで図面の平面でしか見ていなかったものが、
目の前に立体として形がはっきり見えました。


週末は現場工事は休み。
今日土曜は、​工房​で破風材の手刻みだそうです。
週明けはまた、好天の予報。
これからがまだまだ長いけど、よろしくお願いします。