大阪で伝統構法の家づくり!・・・石場建て/木組み/土壁 ~今さらマイホーム新築

五十代も後半、自宅を再建新築。 今さら住宅ローン!建売りのローコスト住宅か…。 で、行き着いたのはやっぱり自然素材、地元の工務店。 手刻みの材木、金物をほとんど使わない躯体、美しい木組み。 間取りの打ち合わせがほぼ終わった頃、棟梁がつぶやいた。 「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」 「えっ?石場建てってなんですのん?!」・・・ 家造り、伝統構法について、発信していきます。

木と竹の家:竹小舞~夜景

新型コロナウィルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が
今日出され明日0時に発効という事態に至り、
その対象地域となった大阪も大変なことになっています。

さて我が石場建ては、3月18日から始まった​竹小舞掻き​は27日に完成し、
並行して28日には大屋根の​瓦葺き​が一通り済みました。
 
そして3月20日から壁土塗りの工程に入るまでの間、
壁に埋め込まれる電気設備が行なわれていますが、
まさにこの今、竹小舞の美しい佇まいを目の当たりにできる
短期間ながら一つの山場と言えるでしょう。

ところが残念ながら人の密集を避けるために、今は構造見学会の企画ができません。
ただ、個々のお問い合わせに応じる形では​​見学の受け入れ​をしています。

もちろん木と竹の家を昼間に見るのも、
屋内から明るい外を竹小舞のシルエットを通して眺めるのも、
何とも言えないオツなものです。

一方で逆に、夜に屋内に明かりの灯った様を
竹小舞のシルエットを通して外から眺めた美しさを堪能できるのは、
これはもう一般公開はできないだけに、
施主の特権と言うしかありません。
よくある石場建て伝統構法の新築物件のように
郊外で敷地に余裕のある立地ではなく、
街中で周囲に隣家が迫っているので、
家全体を眺めることができないばかりかシートで四方を覆われているので、
至近距離からしか見ることができません。










それでもこの家の三百年(?)の寿命の中で、
誕生までのたった1か月足らずしか見ることのできない命を育む一瞬。
次にこの竹小舞が見られるのは、次世代、次々世代の解体のとき。
そう思うと、感無量です。

今日はスーパームーンの日。
夜桜ならぬ夜竹小舞です。