例年なら今週初め7/21あたりから学校は夏休みというのに、
今年は新型コロナウィルス禍による臨時休校の影響で、
大阪は今月いっぱい1学期。夏休みは8月上旬のほぼ2週間。
世間では今週後半は4連休ですが、我が日伸建設の大工さんたちには関係もなく・・・。
またいつもの棟梁と先輩ベテラン大工さんと若手ホープ大工さんの3人で、
今週の屋内作業が始まりました・・・の前半のお話し。
7/18「大工工事~再開1週目・・・」の稿で触れていた
2階の大黒柱と向き合う小黒柱との間の3連引戸の鴨居と敷居の工事、
先週の木曜・金曜そして今週の月曜(7/20)と3日がかり!でようやく完成。
左右の柱の太さが異なる上に極太(9寸と7寸角)、しかもアウトセットなので、
材は工房で大まかに作っておいて、あとは現場でどう組み込むか考えながら、
採寸して切って刻んで削って合わせるという鋸と鑿と鉋を駆使した匠の技です。
21日(火)には、ポッカリと開いていた吹抜けに、簀子が張られました。
ここは、南側に隣家が迫る1階への2階からの採光と、
1階の暖房を2階に、2階の冷房を1階に回すために、吹抜けを設けたのです。
檜の合間合間にアクセントに桜をと、棟梁がオシャレに工夫(養生マットで見えませんが)。
当初は手すり付きの完全吹抜けにしようと思っていたのですが、
窓の開閉や実質的な増床の意味や子どもの安全から、簀子張りに変更したものです。
22日(水)には、いよいよ欅の方の据付けにかかります。
ツルツルに鉋が掛けられた美しい欅。
ウチはほとんどが檜や杉は松などの針葉樹なのに、
2間ほどもあるこんな長い広葉樹材をどこに使うのかなぁと思ってたら、
夕方には玄関の敷居として設置されていました。
この玄関引戸、私の岡山の親戚の家が両引分け戸なんで、ウチも!とお願いしたんです。
その家は、もう築半世紀は経っている石場建て木組み土壁の農家。
さすがに木組みの家を得意とする日伸建設も、枚方・交野という都市近郊で、
引違い戸はあっても、こんなアウトセットの両引き分け戸は初めてとのこと。
棟梁、メチャメチャ苦労して現場合わせの刻みをして組込んでいました。
ウチの様にせいぜい建坪30坪の都市近郊型住宅には大げさ過ぎる仕様か。
しかもこんなに施工が大変とは知らずに軽い気持ちでお願いしたんで、大いに恐縮。
ここに無垢材の建具が入るかと思うとすごく楽しみな反面、
敷居は文字どおり跨がないとね!・・・恐れ多くて迂闊に土足で踏めません。
ところで、7/8「工房にて…大工さん手刻みの・・・」の稿で、
階段の材を作ってるみたいと書きましたが、7/10の日伸建設や棟梁のfacebook等を見ると、
どうやら書斎のカウンターも作っていたようです。
この無垢板も日伸建設の皆さんで自分たちで伐ってきた地松。
ヒビがこれ以上拡がらないように、手作業で契(チギリ)を埋めてあります。
納まるべきところに綺麗に納まるのが楽しみです。
(週の後半、4連休につづく)