今日(12/21)は家の引き渡しを前に、最後の「洗い」が入りました。
無垢材は合成洗剤でゴシゴシというわけにはいかないので、
自然素材の家に精通した職人さんが手掛けます。
とはいえ、その職人さんが言うには、
日常の手入れは、ただ箒で掃いて、雑巾で乾拭きするだけでいいそうです。
さて、12/15稿「照明計画【中】~電球だけ!が基本・・・」の最後で
> 次の「照明計画【下】・・・」では、
> 全体照明も間接照明もありったけ点けた状態をご紹介・・・。
と言ってた件。
12/11稿「照明計画【上】~仄かな灯りが温かさと寛ぎを醸し出す・・・」で
夜の照明の仄かな表情をお伝えしましたが、
実は明るくしようと思えばできるように照明を設置してあるんです。
とはいえ、それは主に昼間のため。
夜は深い睡眠を導くのに白く明るい照明は望ましくないそうですが、
昼は瞳孔が明るさに慣れているので、仄かな灯りでは活動に向きません。
活動(作業)するときは明るく、寛ぐときは薄明かりで・・・。
このメリハリが大切だと思うんです。
なので、昼間でも寛ぐときは、電気を消して明かり障子で「陰翳礼讃」※です。
部屋の全体照明は、原則LED電球(電球色)のスポットライトです。
天井の隅から部屋の中央に向かって照らすようにしてあります。
南側の窓の上には、昼白色のスポットライトが点くようにしてあります。
天井に照明器具を付けるのではなく、日光の射す方向と合わせてみました。
このLED電球は、夜は電球色に調色できるものです。
とはいえ、明るさだけで言えば、
いわゆるシーリングライトの方が圧倒的に明るいのかもしれません。
玄関の照明は、明暗人感センサー付の100w型LED電球スポットライト。
10w型LED電球ブラケット常夜灯と合わせ、原則スイッチは入れっぱなし。
常夜灯は昼夜問わず演出、全体照明は必要なときだけ自動で点きます。
実際はこんなにたくさんの照明を一斉に点ける想定はしていないので、
消せば照明器具はできるだけ目立たないようにしてあります。
オシャレな照明器具を主張するという手法もあるでしょうが、
この家はあくまでも木組みが主役です。
とまぁ、シーンに合わせて使い分けられるよう
いろいろ考えて照明計画を練りましたが、
実際に使いこなせるでしょうか・・・!
※インエイライサン・・・谷崎潤一郎の随筆。
まだ電灯がなかった時代の今日と違った日本の美の感覚、
生活と自然とが一体化し、真に風雅の骨髄を知っていた日本人の
【 THE 陰翳礼讃「谷崎潤一郎が愛した美」】