> 政府の2030年度の温室効果ガス削減目標の達成について触れ、・・・(略)・・・
この家のコンセプトは、集約すれば次の2点。
気候風土に適した地震に強い日本の伝統的な構法(工法)の継承発展と、
SDGs※に則した無垢の木材と竹小舞土壁や日本瓦と障子や襖による構成。
太陽光発電は導入して然るべきだ思われる方も多いのではないでしょうか。
けれど私たちは、敢えてこれを避けました。
この家は東西に長く南向きに長い屋根傾斜を持っており、
屋根には朝から日暮れまでよく日が当たり、太陽光パネルにはうってつけです。
実際、近隣の並びには、屋根に太陽光パネルを載せている家が複数あります。
(☝朝の2階の東側の窓・・・格子越しに朝陽が射し障子に影を映します。)
(☝午前中の1階東南の部屋の南面の窓に日光が差し込みます。)
(☝昼頃に2階南面の窓から吹抜けを通して1階に射す日光。)
(☝1階南面の今の時季の昼過ぎの陽射し。)
(☝2階南面、冬至頃の昼下がりの陽射し。)
(☝夕方、西側2階の窓に西陽が射し込みます。)
太陽光発電装置を自家所有することは、
確かに売電益や災害時の電力確保など意味では、メリットも大きいでしょう。
(☝朝の2階の東側の窓・・・格子越しに朝陽が射し障子に影を映します。)
(☝午前中の1階東南の部屋の南面の窓に日光が差し込みます。)
(☝昼頃に2階南面の窓から吹抜けを通して1階に射す日光。)
(☝1階南面の今の時季の昼過ぎの陽射し。)
(☝2階南面、冬至頃の昼下がりの陽射し。)
(☝夕方、西側2階の窓に西陽が射し込みます。)
太陽光発電装置を自家所有することは、
確かに売電益や災害時の電力確保など意味では、メリットも大きいでしょう。
詳細は長くなりそうなので稿を改めたいと思いますが、
その理由を簡単に言えば以下の3点。
1.耐用年数が家の寿命に比べて極端に短く、その後は産業廃棄物となること。
2.屋根の上という場所は、メンテナンス性が非常に悪いこと。
3.屋根の上に載せると、家の構造を著しく傷めるリスクが大きいこと。
そんなわけで、バラバラに個人の住宅で小規模な太陽光発電設備を持つことは、
SDGsに相応しいとは言えないと私たちは考えているのです。
(設置している方を批判するものではありません。)
そこで、冒頭のMAG2NEWSの記事。
>「住宅の太陽光義務化」という小泉大臣の発言は明らかに、
> 国民の私有財産である住宅をどうするかを、政治が「義務化」する云々というのは
> 民主主義の根本をひっくり返すような暴論であり、
この批判のファシズム的といった表現についてはさておき、
そう、24時間換気システムの設置義務です。
新建材を極力使用せず自然素材を多用して
有毒な揮発物質に室内が汚染されないように建てても、
一律に設置義務があるそうです。
そもそもこんなシックハウス対策は、船底に穴が開いたけど穴は塞ぎもせず、
入ってくる水をポンプで吸い出しながら走らせるが如しと言われているもの。
浸水対策をしてあれば、排水ポンプは要らないのに!
この「シックハウス法」には人知れず!ほとんど使えない例外規定がありました。
それで我が伝統構法の家は換気システム無しで、
次世代省エネ基準とかつて言われた気密性能C値5をクリアしていても、
窓による通気だけで充分事足りています。
そのことについては、
拙稿2021.1.3「24時間換気設備なんていらない!・・・」で触れてありますが、
冒頭の記事では、
太陽光パネル設置義務が言い出されるなんて利権絡みでは?・・・との論調ですが、
それなら結局は、
24時間換気システムの設置義務も利権絡み?と疑いたくもなってしまいます。
24時間換気システムも個人宅の太陽光発電も、本末転倒。
再生可能エネルギーにシフトしていくことは、急務です。
けれど、原発依存をやめようとせず再生可能エネルギーに本腰を入れようとしない政策のなか、
それを個人の責任に転嫁しようなんて、暴論です。
24時間換気システムも個人宅の太陽光発電も、本末転倒。
再生可能エネルギーにシフトしていくことは、急務です。
けれど、原発依存をやめようとせず再生可能エネルギーに本腰を入れようとしない政策のなか、
それを個人の責任に転嫁しようなんて、暴論です。
利権かどうかはさておき、