大阪で伝統構法の家づくり!・・・石場建て/木組み/土壁 ~今さらマイホーム新築

五十代も後半、自宅を再建新築。 今さら住宅ローン!建売りのローコスト住宅か…。 で、行き着いたのはやっぱり自然素材、地元の工務店。 手刻みの材木、金物をほとんど使わない躯体、美しい木組み。 間取りの打ち合わせがほぼ終わった頃、棟梁がつぶやいた。 「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」 「えっ?石場建てってなんですのん?!」・・・ 家造り、伝統構法について、発信していきます。

夕陽に寛ぐ ・・・ 昼下がりから黄昏への移ろい ~ 西陽を積極的に楽しむ窓配置

入職の日、日本国憲法の遵守を宣誓したのが思い出されます。

憲法第25条1項「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」
その2項「国は、すべての生活部面について、社会福祉社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」

今朝は昨日までと違って天気が回復、朝陽が射して一日中晴れの予報。
朝はまだ肌寒いけど21℃ぐらいまで上がるらしいし、
健康で文化的な最低限度の生活のために、ちょっと近場にでもお出かけしてみようかな。


昨日5/2は、最高気温が16.5℃にしかならず、
風は強いし小雨はパラつくし・・・。

緊急事態宣言で不要不急の外出は控えるようにと街の消防団が呼び掛け回っているけど、
言われなくてもお出かけする気分になれませんでした。

「不要不急」って何だろう? 戦時中に言われた言葉・・・
そんな印象だったのが、今まさに毎日の言葉!

日中戦争が勃発したのが1937年、1940年には東京オリンピックが中止になり、
戦線が拡大するにつれて旅行も文化活動も不要不急とされました。
今はオリンピックは何が何でも強行するけど、旅行も文化活動も不要不急らしい。

日本以上に新型コロナに苦しむ​ドイツはグリュッタース国務相の言葉​・・・
​「文化は私たちにとって平穏な時にだけ享受される、ぜいたく品ではありません。
 社会全体にとって、生きるために不可欠なものなのです。」・・・が眩しい。


そんなことを想いつつ、Netflixを見ながら瞼が重くトロ~ンとなってきた夕方5時過ぎ。

西の窓からパァ~ッと眩しく射し込んできた陽射しに、目が覚めました!

これこれ! これを狙って西側に敢えて窓を配置したんです。

なんとこの日は偶然、家の向きと太陽の向きがピッタリ一致!

2階の西側の出窓からの日光と格子の影が、ちょうど1畳半。
だから、どう?!って言われればそれまでですが、感激のひと時です。

障子を閉めると、障子紙に映る格子の影絵が美しい。


スマホのカメラではこの美しさ、うーん、見えているようにはうまく映りません・・・。


障子を開けて、しばし夕陽を楽しみながら読書。


5/2の枚方の日没は18:43・・・と、夕焼けを楽しみにしていたら、
さっきまで輝いていた太陽は雲の中へ。


夕焼けが見たいと敢えてこの方向に配置した窓から見渡せるのは、
淀川の対岸の向こうの方に連なる茨木から箕面の山々。
意外にけっこう雲がかかることが多く、なかなか日没は拝めません。

けれど、こうして太陽の光は白から橙に変わっていって日が暮れていきます。
そして灯す家の調色照明も電球色に。


吹抜け格子からは、妻の動きが空気を通して伝わってきます。
あ、夕食の支度を始めてくれている。いつもありがとう。
・・・って、ひとり寛いでたらアカンな! 下に降りよう。


ここ数年、大阪も国も医療費抑制を旗印に病院の統廃合を進め、
行政改革と称して保健所の統廃合や職員削減を進めてきました。
 
こんな緊急事態に備え、そして今この危機的なコロナ禍のなか、
憲法第25条に定められた責務を、
​選挙で選ばれた人たちは果たしているのでしょうか。

 

​「法律はすべての国民に向けたルールですが、憲法は公務員に向けたルールです」とは、本書の最初のページにある言葉。おはずかしながら私は仰天しました。そ、そうだったの!?「法律はふつうの人々の勝手な行動を制限するためにあるのに対し、憲法は法律を作ったり扱ったりする立場にある人の勝手な行動を制限するためにこそある」いわば憲法とは、国民の自由を守るためのルールなのです。​