大阪で伝統構法の家づくり!・・・石場建て/木組み/土壁 ~今さらマイホーム新築

五十代も後半、自宅を再建新築。 今さら住宅ローン!建売りのローコスト住宅か…。 で、行き着いたのはやっぱり自然素材、地元の工務店。 手刻みの材木、金物をほとんど使わない躯体、美しい木組み。 間取りの打ち合わせがほぼ終わった頃、棟梁がつぶやいた。 「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」 「えっ?石場建てってなんですのん?!」・・・ 家造り、伝統構法について、発信していきます。

こんどは大寒波襲来! … 隙間風? 湿度は? 炭火は? ~ エアコン暖房の伝統構法

今日12/26(日)は、
石場建て伝統構法の新築@大阪・ひらかたの我が家の、引渡し1周年記念日でした。
実際に住み始めたのは明けて1月からですが、居住環境をここに綴り始めて早くも1年・・・!
(参照:2020.12.26稿「竣工・引渡し ・・・ 初めて過ごした実感 ~ 温熱環境など」)

そして今日は、天気予報どおり数年に一度という大寒波襲来。
その前にと昨日は、それでもけっこう冷え込むなか、
信楽(滋賀・甲賀市)の​土鍋専業の窯元​に、土鍋を買いに妻と行ってきました。

信楽の旧市街地にある​古民家ギャラリーカフェ​で昼食。
築百年に迫ろうか(?)という建物は傷みがひどく、断熱も気密もあったもんじゃない!

それでも、石油ストーブの懐かしい匂い。このほんわか温かさにとっても寛ぎました。

こんな室内環境が当たり前で育った私には、これはこれでエエやん!と思えてしまいます。
いやいや、アカンね。チコちゃんに叱られてしまいそうです。


明けて今日。朝から天気予報では、電気に頼らない暖房器具の用意を!との呼びかけ。
実際、日本海側はかなりの積雪で、滋賀・高島市では雪による倒木で停電。
これが長期に渡る大災害だったら、電気仕掛けだけに頼る現代の家はどうなるんでしょう・・・。

そんな大寒波で、我がまち枚方にも初雪がほんの少し舞いました。
けれど、だいたい京都・亀岡と大阪・高槻との間、丹波と摂津の国境の山地で
雪はほとんど堰き止められ、その南側の河内の国・枚方への影響は限定的です。

とはいえ、今日の最高気温は5.3℃。
我が家はいつもどおりエアコン22℃設定で室温20℃ほどで過ごせましたが、
朝とお出かけ帰りには、ガスストーブの直火で温まりました。

お出かけ・・・今日は寒いのでずっと家にいるつもりだったんですが、
妻が玄関ホールで片づけ物をしていて、ふと言うんです・・・
玄関土間と玄関ホールとの間の引戸の下から、隙間風を感じる!と。


これは、前の冬には気付かなかったこと・・・いかんいかん!ってんで、​モヘア​を買いに。
1軒目のホームセンターにはスポンジの隙間テープしかなく、
2軒目に行く前に立ち寄った百均ショップで見つけてゲット。


百均だと品質は劣るかもしれませんが、
高4mm幅6mm長2000mmというのがピッタリだったんで、ま、お試しにと。


帰宅してさっそく貼ってみると、
見事に隙間風は止まりました。


ただ問題が!・・・隙間4mmは測って買いに行ったんですが、部分的に微妙に狭いようで、
開閉がかなり重くなってしまいました・・・失敗失敗! なんとか工夫せねば(※追記☟)


外気温4℃ほど、玄関土間10℃ほど、玄関ホール18℃ほど。
この家はC値は実測5ほどですが、これで少しは向上するのかな?
(参照:2020.12.29稿「気密測定/C値~石場建て伝統構法の新築で?…予想どおり!」)

ところで、我が家は伝統構法とはいえ、ほぼ家じゅうをエアコン1台で暖房しています。
そこで気になるのは乾燥・・・湿度計はだいたいいつも湿度40%前後を表示しています。

1年前の冬はエアコン暖房してて50%前後でしたから、
土壁の乾燥が進んできたということなんでしょうね。
・・・ということで、本当はもう少し加湿したいところです。

それでエアコンの上の梁に、家にあったミンサー柄のベルトと竹の棒を吊って、
室内干しを仮設してみました。

濡れタオルを掛けておくといいかも。
・・・なんか、どんどん生活感が丸出しになってきます!
そのときはロウソクで火を入れてみたんですが、さすがに火力が弱すぎて湯が沸きません。

そこで、最小クラスの電熱器を仕込んでみました。


茶釜の底全面を加熱しているんで、
写真には写りませんが、これでかなり湯気が上がっています。

とはいえ、300wでも電気は電気。本来は炭火にしたいところなんですが、
C値5の家で、高気密とはいえなくても低気密というわけでもないこの家で、
空気は大丈夫なんでしょうか・・・。どなたかアドバイスください!

ま、こんなので湿度計の数値が上がったりはしそうにないですけど、
加湿器を買う気もしないし、気休めに遊んでるってところです。
 
 
※追記:引戸の下にモヘアを貼って開閉が重くなってしまった件、
    モヘアにシリコンオイルを滲みこませたら、支障ない程度にスムーズになりました。)​