昨日2/11は、建国記念の日。
弥生時代にもならんかなったか?の頃ですが、今も神話が生きている!
そのくせ、日本の建築二千年の伝統技法を廃絶に追い込み、
大企業による工業化を進め、新建材でかためた家を増やそうとしている政府。
やってることも思想もあまりにもチグハグ・・・これでSDGsを目指すって?!
これから春に向かうターニングポイントとしての春の始まりということで、
このところ冷え込む日が続いていましたが、昨日は久しぶりに陽射しが。
居間の障子越しに朝陽が映ると、視覚的な温かさを感じます。
ふと奥のDKの窓を見ると、そこにも薄っすら朝陽が!
南面していても隣家の陰にあたるんで、こんな光景はめったにないんです。
っていうか、もしかして住み始めて1年にして初めて気づいたかも?!
次々と新しい発見のある石場建て伝統構法の我が家です。
LIXILメンバーズコンテストで「敢闘賞」を受賞し、盾が届いたっていうんで、
見せてもらいにお伺いしました。
事務所の戸を開けると、親方社長は製図台に向かって作図に没頭しています。
あら、やっぱり仕事の邪魔だったかな?と声をかけると、
先日は腰を痛めたと杖をついていたのに、杖なしで出てきてくれました!
で、始まった家づくり談義・・・。
写真を撮らせてもらってすぐおいとまするつもりが、
2時間もしゃべり込むことに!
聞くと、このコンテスト、LIXILの単なる宣伝かと思ってたら、
実はあの著名な伊礼智氏が審査員長を務める、なかなか賞を取れないものだとか。
日伸建設は無垢材や自然素材で手刻み木組みの家を手掛けているので、
新建材は滅多に使わないし、そんなにLIXILの製品を駆使しているわけでもないのに、
なんと毎年のように受賞しているではありませんか!
いやぁ、LIXIL、太っ腹ですねぇ・・・ま、敢闘賞ですから、HPに
受賞作品として公表されるわけではありませんが、LIXIL製品の使い方としては、
住宅密集地の比較的小規模な木組みの家で...ってことで、敢闘に値するんでしょうか。
既製品を買ってはめ込むだけのことにあまり興味のない親方社長が、
「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・」って呟いたのが全ての始まり。
それが2018年3月10日。私たちの人生を変えた石場建て記念日。
その意味で、LIXILから賞をもらうのも何か意義があるように思えます。
その「スパージュ」、今ではTOTOも対抗製品を出していますが、
当時は肩湯といえばLIXILの独壇場でした。
首筋から肩にお湯を直に浴びることのできる浴槽の心地は、本当にいいもんです!
石場建て伝統構法の家にユニットバスを組み入れる・・・、
似合わんだろう!との声も聞こえてきそうですが、
伝統的な造りの家でも現代的な暮らしの便利さを!というのがコンセプト。
大工さんが一生懸命張ってくれた無垢杉板。
(参照:2020/6/5稿「スパージュ!~ユニットバス設置…家づくりの原点?!」)
そして石場建てで床下がスケスケで保温性が良くないだろうということで、
周囲をフォレストボード断熱材を入れて防風版で囲ってあります。
そのお陰もあって、昨夜41℃だった浴槽のお湯が、12時間後の翌朝も35℃ほど。
残り湯を洗濯に使うにもいいし、沸かし直しする場合もすぐに沸きます。
まさにLIXILメンバーズコンテスト2021「敢闘賞」にふさわしい、
我が家を工夫してくれた日伸建設の棟梁の敢闘です!