大阪で伝統構法の家づくり!・・・石場建て/木組み/土壁 ~今さらマイホーム新築

五十代も後半、自宅を再建新築。 今さら住宅ローン!建売りのローコスト住宅か…。 で、行き着いたのはやっぱり自然素材、地元の工務店。 手刻みの材木、金物をほとんど使わない躯体、美しい木組み。 間取りの打ち合わせがほぼ終わった頃、棟梁がつぶやいた。 「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」 「えっ?石場建てってなんですのん?!」・・・ 家造り、伝統構法について、発信していきます。

壁断熱なし土壁の家 … エアコンひとつ!氷点下・雪の日も ~ ヒートショック無縁!

一年で最も寒いのは1月下旬・・・教科書どおりの先週の寒さ、この冬一番の大寒波!
大阪・枚方でも最高気温は5℃前後、最低気温は氷点下って日が続いた週でした。

1月24日(火)は日暮れから雪がチラチラ。
グングン気温が下がり続けて18時には-1℃、降った雪が積もり始めました。


枚方では積雪は、一年で1~2回ってところ。それが来たといえばそうなんですが、
今回の大寒波は十年に一度という強烈さだそうです。


翌25日(水)の早朝には、最低気温-4.2℃(06:40)。
おぉ! 雪が積もってる!


我が家の2階ベランダ、7:30の実測は-1.3℃(湿度62%)。


さすがにここまで冷えると、窓サッシの下端が結露しているのを初めて見ました。
アルミ樹脂複合サッシ複層ガラス、障子による断熱効果で、結露したことはなかったんです。


家じゅうでエアコン2台のみ、点けっぱなし暖房。
1階は22℃設定、2階は18℃設定。

それで1階はいつもは20℃ほどを保ててるんですが、この時は19℃ほど。
2階は21℃ほどを保てているところ、この時は20℃ほど。湿度は40%でした。

我が家の外壁には断熱材は入っておらず、土壁と無垢杉30mm厚板のみ。
十年に一度の大寒波でも、大阪ではこれで十分。室内は寒くない。

積雪とはいえ、枚方ではたかが知れています。
大阪と京都の境の山地の向こう側、京都府南丹市園部の息子の家は、これ!


逆に大阪の人は、この程度だからと、ノーマルタイヤのままで車を出すから、かえって危険!

かく言う私も、そのまま自転車で出勤。

この日はこのあととってもいい天気。

せっかくの雪も溶け始めましたが、それでも最高気温は3.2℃(14:20)。

日没17時には1℃まで下がり、23時以降はまた氷点下に。
そこで心配なのは、ヒートショックが喧伝されているお風呂。

エアコンの暖気が直接は及ばない脱衣場の温度計を見ると、16.5℃。
推奨される18℃は下回ってるけど、極端に寒いわけでもありません。

で、冬場はいつもやっていることは・・・。
お風呂が沸いたら蓋を開けて、浴室の扉も全開にして、脱衣場の戸は閉める。

半時間もこうしておくと、風呂の湯気が脱衣場に充満して、
脱衣場の温度は19℃、湿度は97%。これで服を脱いでも、まったく寒くありません。

浴室に入って扉を閉めて体を洗って、湯船に浸かったら今度は扉を開けます。
これで頭部はひんやり、のぼせることもなく露天風呂効果。

その間に浴室と脱衣場の温度湿度が同じになるので、風呂上りの湯冷めもありません。
そのときの脱衣場の温度/湿度は、21℃/100%。ヒートショック知らず!

脱衣場の鏡は完全に曇って(結露して)いますが、
サワラ無垢材の壁面は湿り気なしのサラサラ。


そしてそのあとは、浴室換気扇は回さず、脱衣場の戸を全開して、
居室側に風呂場の湿り気を一晩かけて放出します。

朝には浴室はほぼ乾燥。土/漆喰壁の居室は潤ってサラサラ。
ビニルクロスなら、これでベチャベチャ、いっぺんにカビるんでしょうね。

土壁・無垢材木組みの伝統構法の家。
高断熱高気密の高性能住宅じゃないけど、真冬でも捨てたもんじゃありません。

明日2/1は枚方の最高気温13.5℃の予報。3月並みだとか!
2/4はもう立春・・・文字どおり春になればいいのですが。