もうあれから2週間! 時のたつのは早いものです。
左官さんが玄関前の外壁に壁土を塗ったのが10/3(土)、
(10/6稿「土壁上塗り②~壁土仕上げ・・・左官の工夫と技」)
ここは浴室の床下。石場建てなので、風通し抜群!
湿気を溜め込まないという意味では材木に優しい構造ではあるのですが、
このままでは冬場に浴室(ユニットバス)の底が冷えます。
浴室の下を取り巻くように礎石の高さに合わせた土台を作っておいて、
翌週その上をフォレストボード断熱材で裏打ちした杉板で塞いで、気流を止めました。
石場建てならではの、棟梁の工夫です。
コンクリート基礎内断熱ほど密封性は高くないでしょうけど、
空気は流れさえしなければ熱伝導率が低く、そこを無垢板と断熱材で囲めば、
ユニットバスの底に冷たい外気が直に伝わって床や浴槽が冷え込むのを緩和することができます。
隣りのキッチンの床裏には、断熱材(フォレストボード)が見えます。
配管も、石場建てならメンテナンス性は抜群です。
家の周りを掘って、雨水管を埋めます。
家屋本体の作業が入っている平日にはできないということで、特別に日曜日に。
朝、コンテナからジェットブルドーザー出動!・・・
「ユンボ」・・・。昭和30年代の日本は重機は輸入に頼っていたのですが、
SICAM社の商品名「Yumbo」の名称で販売し一世を風靡したことから定着したんだそうです。
家の前側以外の3方をミニショベル掘り進め、
ベースコンクリートのはみ出しているところを電動ブレーカーで砕きます。
ベースコンクリートのはみ出しているところを電動ブレーカーで砕きます。
細かくはシャベル※で掘り、
傾斜をつけながら雨水の導管を埋めて、会所につなげます。
その雨水管は縦樋に直接つなげます。
屋根に降った雨水は、こうして下水に流されているんですね!
※JIS規格(1954年)では、足をかける部分の有無・・・、
あるものをショベル(シャベル)、ないものをスコップとしているようです。
大阪では大きい土木用のをシャベル、小さい園芸用のをスコップと言い慣わしています。
水道屋さん、2階のトイレと手洗い場の排水を下水管につなぐ作業もしています。
もう足場がないので、梯子をかけての高所作業です。
この工事は、玄関土間三和土の作業の前日のことだったので、
家づくりにはいろんな業種の職人さんが関わりますが、
そんな調整や配慮も大事なんだなぁと感心しました。
家づくりに当たって、電気の引込みのことまで考えたことがあるでしょうか?
私も考えたことがなかったんですが、家に直付けするのは家のために良くないと
そう、よくあるのは道路の電線から直に家の本体に電線をつなぐ方法ですが、
よくよく見ながら街を歩いていると、敷地の入口に小さな電柱が立っているのも見かけます。
空中を横切る電線がなく家の外観がスッキリするだけでなく、
電力量計をポールに設置するので検針員が敷地内に入ることなく検針るし、
引込線や電力量計のために壁に金具をつける必要がないので、外壁を傷つけません。
7本もあるとは! ちょっとビックリ。
電気だけで何系統かあるのでしょうか。ほか、電話線や光ケーブルなども引込まれています。
いやぁ・・・、家を建てるって、家本体と外構のことは考えますが、
雨水の排出や電気の引込みまではなかなか思いを巡らすことはないもんじゃないでしょうか。
正直、外構工事が始まる前に、家そのもののことで周囲を掘り返すとは思っていませんでした。
さて、今週一週間、あまり動きのなかった現場ですが、
いよいよ明日は、造作キッチンの搬入!
便器等も既に届いているので、それらの据付けも始まりそうです。