大阪で伝統構法の家づくり!・・・石場建て/木組み/土壁 ~今さらマイホーム新築

五十代も後半、自宅を再建新築。 今さら住宅ローン!建売りのローコスト住宅か…。 で、行き着いたのはやっぱり自然素材、地元の工務店。 手刻みの材木、金物をほとんど使わない躯体、美しい木組み。 間取りの打ち合わせがほぼ終わった頃、棟梁がつぶやいた。 「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」 「えっ?石場建てってなんですのん?!」・・・ 家造り、伝統構法について、発信していきます。

THE実家! … 年頭にあたり ~ #伝統構法 #木組み #無垢材 #土壁 #自然素材 #木と土壁の家 ・・・

まずは元旦早々「​令和6年能登半島地震​」で被災された方々にお見舞い申し上げます。



例年1月1日には投稿していたんですが、
退院後体調が本調子ではなく、ちょっと余裕がありませんでした。

それで妻の実家に挨拶に行ってのんびりしてたら、緊急地震速報! 午後4時過ぎ。
大阪・枚方でも震度3、けっこう揺れました。
築五十年ほどの家、​耐震改修リフォーム​をしておいて良かったです。

我が家を新築するにあたり、石場建て・伝統構法を採用したのは、
第一に耐震性を考えてのことでした。

(参照:​石場建てのすすめ​)

南海トラフ地震が遠からず予想されています。
地震への備えは万全を期しておきたいものです。


さて、​退院後体調が本調子ではなく​・・・と言いましたが、
12/29稿​では触れていませんでしたが、実は入院中に4人部屋の同室の方が新型コロナ陽性に!
私はPCR陰性だったんですが、濃厚接触者として個室隔離になっていました。

そして退院間際の12/25、PCR再検査でなんと!陽性反応が出てしまったのです。
今はコロナもインフルエンザと同じ5類扱いで退院はできたんですが、
12/29まで自宅内隔離となってしまいました。

私自身はとりたててコロナの症状はなかったのですが、
お正月を前に妻に移してしまっては大変!ということで、
臨時に3畳の小上がり書斎に布団を敷きこんで、隔離個室としました。


この部屋は今は日常的に書斎ですが、
将来的に介護が必要になったときを想定して設けた部屋でもあります。

それがさっそく役に立ったというわけです。

小上がりですから、ベッドと同じように使えます。
トイレに行くにも立ち上がりやすいし、
ダラダラ寝転んだり敷きこんだ布団に腰かけたり、WEB環境も完備。

幸いコロナ自体は熱もなく症状も何ということなく隔離期間は終了。
でもやはり大きな手術を受けたあと。
多少の痛みは残っているし、体力もかなり落ちています。

それでも少しでもお正月の準備をと鏡餅を飾ったり、
今年もしめ飾り作りプロジェクト​「ことほき」​のしめ飾りを、
自分でいろいろ飾り立てて玄関先にかけてみました。


そして今日1月2日は、我が家がTHE実家になる日。
1年に1度だけの折りたたみ座卓を引っ張り出してきました。

夫婦2人住まいの僅か建延30坪ほどの狭い家に、
2組の息子夫婦と孫たちや親戚が集まってきます。


今もウクライナパレスチナで戦火が絶えないなか、
ポカポカ11℃の暖かい陽射しに平和が身に沁みます。
今年も健康第一に、前向きにいこうと思います。

この家に暮らし始めてから3年間。このブログには、
今どきの新建材で密閉し機械換気に頼った高性能高気密高断熱住宅とは敢えて逆をいく、
日本古来の現代的建築手法による家の四季を通した実際の住み心地を綴ってきました。

今年も同様に、この石場建て伝統構法、木と竹と土と紙の家の経年変化を踏まえつつ、
これまでとは異なった視点も織り交ぜていきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

入院中の病室の窓から … 家づくりの気づき ~ 窓からの光をどう楽しむか

帰ってきました!! 12月26日。

12/7から入院、手術を受けて、一昨日ようやく退院して20日ぶりに自宅に戻ってきたのです。

いつもの玄関、本三和土(たたき)、鞍馬石の沓脱石(くつぬぎいし)、京名栗の式台、青森ヒバの建具。

無垢材と土が醸し出す空気感。やっぱり我が家はいいもんです。

ということで・・・。
今日は我が家…石場建て伝統構法の家の話ではなく、入院してた病院のこと。
まだ築17年という新しい病院。病室の窓に興味を覚えたという話し。


我が家から徒歩圏の場所ですが病室は9階だったのでとても眺望がよく、
入院のお陰で我が家からとは全く違った風景を眺めることができました。

特にありがたかったのは、日の出を拝むことができたこと。
我が家は東側が高くなっているので、日が昇ってくるのはかなり遅く、この時季は9時前。

ここ枚方(ひらかた)に半世紀ほど暮らしていますが、
日の出を目の当たりにしたのは初めてかもしれません。

朝7時過ぎ。生駒山系の北の端あたり、交野の竜王山(?)から顔を出す冬至前の日の出。

さて、12/22冬至の日。枚方もついに氷点下。
最低気温−1℃!朝陽に結露の滴りが輝いています。

この窓、アルミサッシの二重窓になっていて、結露しているのは外側の窓。
これが昔ながらの一重窓だと、室内がこうなってるわけですね。

この頃の家の窓はアルミ樹脂複合あるいは樹脂サッシの複層ガラスなので、
大阪あたりなら窓が結露することはほとんどないと思います。

古いアルミサッシ単層ガラスの家だと、
二重サッシにリフォームするだけで、大幅に室内環境が良くなるでしょうね。
もちろん内側のサッシは、普通の家屋なら樹脂サッシ一択でしょうけど。

(プラマード☟)

(インプラス☟)


南向きの窓なのに、朝は南向かいにある北東向きのビルの反射で、

ガーンと朝日が南から射してものすごく明るい…いい目覚めになります。

東に窓がなくても、立地次第ではこういう反射光を活かした窓配置もいいかもしれません。

昼は、冬至の頃は太陽の高度が低いので、部屋のかなり奥まで陽が射します。

冬至のこの日は枚方の最高気温は6℃までしか上がりませんでしたが、
陽射しがとっても温かく、22℃設定のエアコンは送風になっていたので暖房は切りました。

この病院の建物は鉄筋コンクリートのビルですが、各階に深い庇が掛かっています。
冬場の日射取得には影響ありませんが、夏場はこれで室内への日光を遮ることができるので、
二重サッシと相まってかなりの省エネになっているのではないでしょうか。

今どき軒も庇も無い家が幅をきかせていますが、
SDGsの観点から軒・庇の復権が望まれるところだと思います。

そしてこの病院ビルの窓の面白いところは、
外窓と内窓の間にブラインドが仕込んであるというところです。
日射遮蔽には窓の外側に簾を掛けるほうが窓の内側にカーテンを吊るより効率的なんだそうです。
 
このブラインドは冬の陽射しも明るさをそのままにうまく調節してくれます。

しかも内窓と外窓に挟まれているので、ブラインドが傷みにくい。
古い家に内窓を設置するリフォームをする場合、こういうのもいいかもしれません。

昼下がりから夕暮れにかけて、南の窓から東の内壁に、西から陽が射します。
太陽の高度が落ちてきて、部屋のかなり奥まで照らされます。

こうして見ると、昼間の日光の色とずいぶん違うのが見て取れます。

こういう低い陽射しこそ、こまめに日射をコントロールできるブラインドが功を奏します。
アメリカ映画を見ると、アメリカの普通の家の窓には、ブラインドがかなり多いようです。
ツーバイフォーとか工法だけでなく、こういうところも倣うといいんじゃないかと思います。

そして夕方5時前。淀川の河口の向こう、神戸の方角に輝く夕日。

枚方の真西の方は写真中央の箕面(みのお)の山々なんですが、
冬至頃はずっと南(左)側に沈んでいくのがよく分かります。

日没は、我が家からも見ることができます。というか、見えるように窓の位置を考えました。
けれど真西の方角、春・秋ごろは見ることができますが、
今ごろの冬至夏至のころは隣家の陰で見られないので、ありがたい眺めです。

ここ病院では一年じゅう「朝(あした)に礼拝(らいはい) 夕(ゆうべ)に感謝」。
病気治癒の一助となるやもしれません。

冬至ということで、晩の病院食は冬至定食。

夜に見舞いに来てくれた妻は、あまりの寒さに、帰りに生姜たっぷりうどんを食べて銭湯に行ったとか。

薄味を常日頃から心がけてはいますが、久しぶりにガツンと食べたいかな。
まだ手術の傷口が生々しいので大好きな銭湯は控えるとして、
病院はシャワーしかなかったし、久しぶりに我が家のスパージュで肩湯にのんびり浸かりましょう。

それにしても、ビニルクロス張りでエアコンで空気がカラッカラの病室から
無垢材土壁の我が家に帰ってくると、あまりの住環境の違いを再認識。
本当に落ち着きます。

お正月には孫たちが来て、大騒ぎになるんやろなぁ・・・それも楽しみ!

立冬・木枯らし1号の頃 … 夏から一気に冬へ ~ 冬の陽射し

立冬(今年は11/8)に秋分の話題を掲載しましたが、
またまた…筆不精…ちょっと前、木枯らし1号が近畿で吹いた11/11頃の話題。

かかってしまいました! 大流行のインフルエンザ。出勤できません。
それで、お陰で…と言うのもおかしいですが、
普段は目にすることのない昼間の寝床からの視界を新たに知ることがでたという話。


この季節、ようやく9時頃になってから東の窓に直接陽が射し始める我が家。
東側が高い地形なので、いつもなら陽が射す前に出勤してしまいます。

サッシのペアガラスのスペーサーに反射する陽光が眩しい。

せっかくの青空、障子を全開にして熱でボーっとする目を覚まします。
引き違いではなく、2枚全開に引き込めるようにしてもらった障子。

このために​棟梁​に無理を言ったようなもの?!

寝床から見上げる木組みにも、癒されます。

垂れ下がったリボンは、照明のプルスイッチ。寝たままON/OFF。
リモコンを探す手間もなく、昔ながらのこれがいちばん便利。

 
お昼前、南側の窓から陽が射します。
我が家は軒が深い(約半間=90cm)ので、日の高い夏場には射さない日光。

日の低いこの時季ならではの表情です。

陽射しを眺めていると、熱は下がらないけど、寝てる気分ではありません。
昼食をとりに1階に下りてみると、ウッドデッキの琉球朝顔が満開です。


午後からは赤紫(↑)に色が変わっていきますが、
朝のうちは真っ青(↓)だったんです。


琉球朝顔はものすごい繁茂力で、手入れを怠っていると、
ウッドデッキの屋根を越えて2階のベランダまで咲き乱れています。


琉球朝顔は意外と10月中旬~11月中旬が満開の時季だそうで、
振り返ると、葉っぱは鬱蒼としていい日除けになってるけど、あんまり咲いていません。


午後からまた2階で寝ていると、日が西に傾いた夕方になってまた陽が射してきました。

ん? 西側の土壁に、東側から!射した日光が…。

これ、東向かいの家の窓ガラスに西陽が当たった反射光。

我が家は南と南西側に隣家が迫り、冬場には午後から陽が射さないんですが、
お陰で夕方に東からの光の演出を、束の間ですが楽しめるんです。

秋分の頃は西の窓から何とか日没が直に見られるんですが、
もう今ごろ11月も下旬になると、それも南西の隣家の向こうに沈んで見られません。
・・・もちろん今は簾ははずしています。

木と土と紙の家の表情が、病床を和ませてくれたという話でした。
それも「健康住宅」たる所以でしょうか。


11月の初旬にはまだ夏日(最高気温25℃超え)があったのに、
1か月もしないで最低気温が10℃を下回って、秋らしい秋を経ず一気に冬へ。

11/23勤労感謝の日、京都・南丹市園部町の紅葉の名所龍穏寺(リョウオンジ)に行ってみましたが、
色付き方が何か変? けっこう黄色いまま散り始めてる。

例年は一面真っ赤に染まっていた印象だったのですが・・・。

異常気象? この冬は暖冬傾向との予報。地球温暖化
このところ冬を旨とする高気密高断熱住宅へと一気にシフトしようとしていますが、
やはり今こそ古来の夏を旨とする​「気候風土適応住宅」​にもっと脚光を当てていいのでは?

秋分の頃(今さら) … 陽射しが映える木の家 ~ 街中でも日光を積極的に楽しむ

今さら! 秋分の日9/23に投稿しようと思いつつ、
延び延びになってしまっていた記事を・・・。


思い返せばこの秋は9月に入っても35℃を超える真夏日が続いたと思えば、
10月にはいきなり晩秋を思わせる冷え込みがあったりで、
なかなか秋らしく窓を開放して過ごすという心地よさを味わえずにいました。

そんななか本当の晩秋を迎えようというこの三連休(11/3~5)、
連日25℃を超える季節外れの夏日。窓全開というこの家らしい秋がようやく訪れた感。
けど昨夜の雨で本来の11月らしく気温はぐっと下がり、また窓を閉めることに。

夜明けが目に見えて遅くなり、日暮れもつるべ落とし。
こんなこれからの季節は昼間に日光をいっぱい室内に取り込みたいところですが、
我が家の立地は住宅の密集する街。南側に隣家が迫り、それも難しいのが辛いところ。

それでも本来なら窓全開で心地いい時候の秋分の頃には、
写真のように陽射しが当たってたんだったよなぁと、
今になって思い返してみました。



我が家のすぐ東側は河岸段丘崖。
ようやく7時40分ごろに上の団地に朝陽が反射して我が家に射し始めます。

そして8時50ごろになって、ようやく朝陽が直接あたりだします。



それでも1階は東側の家の影に入ったまま。



ちょうど正午ごろには、1階リビング↓にも陽が射し込んでいます。

2階のインナーバルコニー↓にも。

真夏には深い軒のお陰で陽射しが遮られていたところです。

これが冬に向けてもっと南中高度が低くなる今ごろは
本来ならば陽射しが部屋の奥まで届いて温かいはずなんですが、
我が家の場合は南側の隣家の影に入ってしまって残念・・・住宅街のつらいところ。


夕方も秋分のころには、ちょうど2階の西の窓から夕陽を拝むことができます。

西側に、夏には忌み嫌われる窓を敢えて設けた、この時季ならではの醍醐味です。

しばし2階西側の座敷の畳に腰をおろして、
ぼんやりと西陽の明かりを眺めながら日没までのひと時を過ごすのもいいもんです。


今の時季になると南西の家の向こうに陽が沈んで日没は直には見られないんですが、
ちょうど秋分春分のころの我が家の楽しみです。

雨の駐車スペース … 屋根は掛けるべき? ~ アルミカーポートでは無粋だし!

昨日8/15は、終戦の日台風7号近畿地方を直撃。
正午の枚方市防災無線による平和の鐘の放送は中止になりましたが、
1分間の黙祷を呼び掛ける知らせがLINEで届きました。

2018年の台風21号直撃のときは枚方でも被害が出たので心配されましたが、
お昼ごろ風速9m/s、雨量5mm/hになった程度で、
とりたててどうってこともなく夕方には警報も高齢者等避難も解除。



その程度だったので、我が家では窓も玄関の戸も開けて過ごしました。


外は気温27.7℃、湿度85%、室内は28.6℃、72%。不快指数79.6「やや暑い」。
けれど、土壁・無垢材の家だからか。さすがに不快感はまったくありません。

こんなときに窓を開けていても雨が吹き込まないのは、軒が深いから。



外からの風がそよいで、エアコンどころか扇風機さえいりませんでした。


何事もなかったんで今こうして書けるんですが、今日の話題は雨天時の駐車スペース。
実は、梅雨どきに書こうと用意しかけて保留になっていたネタ。
梅雨の後半は思ったほど降らず、真夏の晴天続きに突入してしまって、それっきりになってたんです。

この家を建てるときの外構整備のなかで最後まで悩んだのが、
家の横の駐車スペースに屋根を掛けるかどうか。

木製の屋根を掛けて車庫にできたら…とも思ったんですが、
何せ敷地が狭いもんで、家の横の余地は超ギリギリ5ナンバー1台分。
木製だと細い柱で片持ちってわけにいかず、四本脚では車が入るかどうか。

それに、車庫は建築面積の対象になるので、建ぺい率に含まれます。
アルミカーポートなら一定の条件を満たせば緩和措置を受けられます​​が。

・・・なら、アルミカーポート? 石場建て伝統構法の家に?!
建ててくれた​日伸建設​の棟梁、ものすごい難色!!
確かに誰が見てもこの家には釣り合わない。

以前の家は地下ガレージだったんで、車の雨ざらしに抵抗あったんですが、
どうしてもアルミカーポートの無粋さを受け入れがたく、見た目を優先!
これがサイディングの家なら、アルミでも妥協したかもしれませんが。

そう思ったのは、住宅系YouTubeで有名な
オーガニックスタジオ新潟の論説を見たことがあったのも影響しています。

そうは言っても、車の雨ざらしは仕方ないにしても、
雨の日に傘をささずに車の乗り降りができる!ということには、
設計段階からこだわりました。

そこで役立つのが、冒頭に述べた深い軒です。

雨が降っていても傘いらず…傘をさす余地もないけど…、
乗り降りに濡れることはほとんどありません。


大雨のときは、車を奥まで入れずに、玄関ポーチの下屋の下で。

これなら、そこそこ荷物があってもドアを大きく開けられます。


後席に乗っている人がいる場合は、玄関ポーチの下屋の前に横付け。

これで、バックドアからの荷物の出し入れも、濡れずにできます。



アルミカーポート屋根単体で考えると、一般的なサイズは幅2.7m×奥行5.0m。

ということは5ナンバー車を入れると、乗降する余地は90cmもないわけです。
背の高いミニバン用なら高さは2.8mほど、それでは雨は多少入り込みます。

つまり、確かに車が雨ざらしになるのは防げますが、黄砂は防げないし、
結局は雨の日に傘いらずというには不十分ですし、
しかも玄関から離れていると傘は必須になります。

それなら、別にカーポートの屋根はなくてもええやん!
軒や庇や玄関ポーチの下屋などと駐車スペースの配置を工夫すれば・・・ってことに。


家の外観を損ねるアルミカーポートなんてのは、選択肢から外す!
それで、結果的には良かったわけです。

深い軒って、室内への雨除け日除けだけでなく、
車の乗降の際の雨除けとしても活用できる!という話しでした。




台風一過、今日はまた厳しい暑さ!
でも、これは残暑。晩方には、秋の虫が聞かれます。
お盆を過ぎると、確かに真夏の峠は越えたなって実感させられます。

あと半月~ひと月もすれば、秋雨の時季。

雨もまた、いとをかし。

ユニットバスの壁面に無垢板を張ってみた … DIY ~ 木の家のユニットバス

2023年の今もウクライナでは戦禍が続くなか、1945年の今日8/14は、
大阪・京橋駅が爆撃された忘るべからざる日。明日は終戦という日でした。

すぐ近くの今のOBP(大阪ビジネスパーク)は、大阪陸軍造兵廠(砲兵工廠)…東洋一の軍需工場でした。
B29爆撃機145機の650発に及ぶ爆撃が京橋駅も直撃、五百人以上の民間人が犠牲になったのです。
あれから78年、先の大戦を人類最後の戦争とするべきだったのに・・・。


さて、昨日8/13、京都・南丹市園部の息子一家の家に、孫に会いに行ってきました。
息子は駆け出しの木工(刳物・漆芸)作家で、自宅に工房があって、
地元の廃業した大工さんから廃材をいただいたというので、見せてもらいました。

その内のフローリング材を利用して、我が家のユニットバスの壁の一部を板張りにしようと思い付いて、
少し分けてもらって、息子に切ってもらいました。

昨日は枚方は酷い暑さ39.2℃! 園部は37.8℃・・・暑いけど木陰は風がそよいで涼しい。

天然乾燥、もう十年は寝かせてあったものでしょうか。
日焼けして赤く色づいてしまっていて、一見なんの樹種か分かりにくい。
けど、どの面を見ても節のない柾目! すごく良い材のようです。

これまた別の廃業した大工さんから譲っていただいたという年代物の鉋(カンナ)盤をかけてみます。

すると、ものすごくいいヒノキの芳香が立ちます!
いや、檜にしては香りが強すぎるというか・・・もしかして檜葉/明日檜(ヒバ/アスナロ)?!



それならヒノキチオールの効果により耐久性・耐水性が非常に高く、
まな板や桶などにも使われるほどですから、風呂にはうってつけかも!
またα-ピネンによりストレスを和らげ、気持ちをリラックスさせる効果もあるようです。
 
給湯追い炊きコントローラーのところを、鑿(ノミ)でくり抜いてもらいました。

工房には糸のこ盤もあるのですが、手引き鋸(ノコ)と鑿の方が早いそうです。


そして今日、さっそくユニットバスの壁に張ってみました。
​といっても、ユニットバスですから、釘では打てません。
そこで、こんな両面テープを使ってみました。

耐久性は分かりませんが、貼り付けてみると、ちょっとやそっとでは剥がれそうにありません。
貼りそこなうと、やり直しが大変です!・・・ま、とりあえず3年もてばいいか。
屋外可・防水と表示してあるし、はがしても跡が残らないらしいので、また貼り直せます。


これがビフォー。このユニットバスについては、2022/2/19稿
なんか湯につかって正面が殺風景な気がしてたんです。

で、木張りにしてみた、これがアフター。

天井まで張ることもできたんですが、裏に通気層をとったので、
粘着力が弱ってきてもし倒れてきたら危険なので、下半分、正方形にしてみました。

もうちょっと色の薄い樹種でも良かったし、節があった方が味があったのかもしれませんが、
なんせたまたま手に入れた板なので、贅沢は言えません。

天然乾燥、しかも素人細工なんで、反りも隙間もあるのはご愛嬌!

上辺に見切り材を当てた方が腰壁としてはカッコがつくんですが、
敢えて無しにして、空気が抜けやすく水はけをよく・・・を見た目より優先しました。

ちょっと取って付けた感が強すぎたかな?

でも、湯に浸かったときの視界として、
浴槽の右横の石目模様だけでなく、温かみがでたように思います。

で、ほのかに木の香りも漂います。

今晩、今から風呂にしましょう。濡れたらどうなるかな?
妻には内緒で施工したので、どう言われるか・・・!


明日は台風7号が大阪を直撃するとの予報。

思い起こされるのは、2018年の台風21号の直撃による大きな被害。
今(21時)のところは、まだ風も雨も穏やかですが・・・。

立秋の頃 … 猛暑まっ盛り! ~ 真夏の陽射しに軒の大切さを思う

今年は8/8が立秋だったそうです。
といっても、日にちとしては8/8、期間であれば~8/22なんだとか。
いずれにせよ、一年で暑さのピークがこの時季。

太陽の高度そのものは夏至(今年は6/21)がいちばん高いので、
だんだん高度は下がってきていることになります。
今は夏至から50日ほどあと、ということは・・・。

夏至から反対に50日ほど前は、ゴールデンウィークのころ。
そのころの陽射しと実は同じということになります。
・・・と、そのころの記事を振り返ろうと思ったら、今年のは無い!

けど、5月半ばからの夏至前の我が家に射す陽の光の表情を、
には掲載していました。

残暑見舞いの時季にはなりましたが、まだまだ猛暑は続きます。
地球温暖化どころか、地球沸騰化!と国連事務総長が言ったとか。
けど、これから秋分に向けてどんどん太陽の高度は下がっていきます。

ということは、暑いのに窓には日光が直射しやすくなるということ!
そこで、まだ暑くない夏至ごろよりも大事になってくるのが、
「軒の深さ」というわけです。


今日(8/10)の正午ごろ、太陽が正中すると、
我が家の1階の南面する掃き出し窓には、このように陽が射します。

軒の陰だけでなく、障子も明るさを確保しながら遮光し、断熱にも寄与しています。

同じ時刻、外から見ると、南面(画面左半分)はこんな感じ。

軒の深さが半間(約90cm)あるので、
2階の窓には全く日光が直射していないのがわかります。

今ここ大阪・枚方の正午の外気温は36.7℃、
我が家の2階は窓全開でエアコンなしで33.7℃・・・今日は風がそよぎます。
動き回らなければ!、扇風機で過ごせないこともない。

8/3には最高気温37.8℃にまで上がり、
この日はクーラーなしで換気窓だけ開放した状態で室温を測ると、
1階が32℃、2階が34℃・・・これが我が家の最高室温と言えるでしょう。

夏場、1階も庇やベランダで、日光の直射を防ぎます。
冬場、太陽高度が下がるので、2階の窓には陽が射します。
・・・というのが、日本の家の当たり前の建て方というわけです。


さて、ほぼ同時刻の同じ方角を向いた家を、以下に見比べてみましょう。
 
築五十年ほどと思われる、いわゆる普通の木造の家。

軒は半間もありませんが、十分2階の窓への直射日光は遮られています。

こちらも築五十年ほどと思われる、いわゆる普通の木造の家。

軒は浅めですが、そのぶん窓の直上に庇を廻らせてあり、
2階の窓への夏の日光の直射を遮ってあります。

上の2軒とも、1階の窓への直射日光も遮る工夫が見られます。
今のように「日射遮蔽・日射取得」とかことさら言われなかった時代、
こういうことは当たり前のことだったんですよね!

一方、現代(ここ数年)の高気密高断熱が標榜されている家。

軽量鉄骨大手メーカー、オプションで切妻屋根を掛けた家。

最低限、これくらい(45cm?)の軒は、常識としてほしいものです。
2階の窓は、ちゃんと軒の陰に入っています。

今どきの、普通の在来工法の家。短い軒(30cm?)でも、
あれば2階の窓の上半分だけでも陰に入れることができそうです。

でも南面して出窓にしてあるので、せっかくの軒なのに・・・。

いわゆるローコスト住宅メーカーの軒ゼロの家。

外壁からは、樋の分しか出っ張っていないません。

南側は全面、直射日光の直撃を受けています。


軒ゼロの家は、高価なトリプルLow-Eガラス樹脂サッシでないと、
クーラーをガンガンかけてないと室内環境を保てないんじゃないか?
窓を開けるとよけい陽が射し込むし・・・。余計な心配をしてしまいます。

高気密高断熱でも、結局は高コストな家になるんじゃないかな?
なので今どき、窓は極力小さく少なくって言われるんでしょうね。

こうして見ると、軒は夏の窓からの直射日光を遮るだけでなく、
外壁への紫外線・赤外線や、雨も防いでいることが分かります。

で、軒が無いと外壁も紫外線・赤外線や雨に直に曝されるわけで、
家の傷み、耐久性にも影響しそうに思えます。


日本の家の軒の大切さを、真夏の陽射しの観点から、
素人の目で思ったまま述べてみました。

<参照>
2020/5/2稿​「それでもやる? 軒ゼロ住宅 ①~③」

 
夕方、西側が切妻屋根の妻面なので、西陽が射します。

1階の窓は、ちょうど陽が射すところに簾を掛けてあります。

2階の窓は簾もですが、障子もあって、日射を軽減します。

夕陽が室内を赤く照らす、お気に入りの陽射しです。