大阪で伝統構法の家づくり!・・・石場建て/木組み/土壁 ~今さらマイホーム新築

五十代も後半、自宅を再建新築。 今さら住宅ローン!建売りのローコスト住宅か…。 で、行き着いたのはやっぱり自然素材、地元の工務店。 手刻みの材木、金物をほとんど使わない躯体、美しい木組み。 間取りの打ち合わせがほぼ終わった頃、棟梁がつぶやいた。 「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」 「えっ?石場建てってなんですのん?!」・・・ 家造り、伝統構法について、発信していきます。

第6次エネルギー基本計画 … なんか変? ~ ZEH・太陽光自家発電一辺倒の政策に違和感!

先週までの小春日和はどこへやら・・・。
今週に入ってから一気に12月並みの冷え込み。

最高気温が15℃前後、最低気温が10℃に届かないの日が続くと、
さすがに1階の床置きエアコンだけでは、22℃設定にしても、
2階は20℃に届かず19℃台。


それでも、家じゅうの室温が連続していて、
階段も2階も、エアコンが届かないトイレも、そんなに寒くは感じません。
もしかしたら土壁がホンワリ蓄熱していて、その輻射があるのかもしれません。


さて、そんな木と竹と土と紙でできた我が家。

じゃあ、隙間風の吹く昔の古民家の如しかというと、
伝統的な構法であっても現代の知見をしっかり盛り込んだ造り。

とはいえ、断熱材は屋根と床以外は入っていないし、
気密テープなどで目張りしているわけでもないし、
石場建てなんで基礎断熱もなにもあったもんじゃありません。


国が進めるいわゆる​ZEH​(ゼッチ:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、
縁もゆかりもない構造です。
 


実は私は、石場建て伝統構法で自宅を新築することになって以来、
いろいろ調べれば調べるほど、
ZEHや太陽光自家発電に少なからず違和感をもち、矛盾を感じているんです。

そのことをなんとか書き綴っておきたいと思っていた矢先、
こんなメルマガ記事が届きました。

「​アレルギーと住宅を考える会​」の会報(メルマガ)2021.11.20。

この会は、曖昧にされている住宅とアレルギーの関係の解明に努め、
自然と共生する住宅と暮らし、免疫力が最大限発揮される住宅を研究し、
情報発信・啓発活動を行なっているネットワーク。

私も個人名で大阪・北河内支部とさせていただいているところです。

そのメルマガ11/20のテーマは、2021年10月22日に閣議決定された、

それを読んでみて、まさに我が意を得たり!・・・浅学の私が言うよりと、
会長の川田季彦氏(​川田建築設計事務所​:山形・酒田市)による発信を、
ご本人の承諾を得てここに転載させていただくことにしました。

~~~~~<以下引用>~~~~~

「エネルギー基本計画」が発表された。
日本は温室効果ガスを46%削減(2013年比)すると宣言した。

その中で、家庭部門における温室効果ガス排出量を1/3にするという目標が示された。
66%減らせというのだから、無理難題を押し付けられたものだ。
我慢してエネルギーを使わないで暮らすか、再生可能エネルギーで賄うか? である。

計画書によると、建築物の省エネ化、ZEHの普及が不可欠である。
2030年には新築住宅の6割をZEHにすると言う。
既存の住宅をどんどん建て替え、2050年にはZEHを標準にしたいらしい。

ZEHは一般住宅より約400万円は高額になる。
富裕層しか買えない住宅である。
経済格差はさらに拡大することは明らかである。

さらに、設備機器は故障するし、寿命がある。メンテナンスや維持費がかかる。
そして、常に最新の機器を購入することに追われまくる。廃棄処分費はバカ高い。

ZEHには、太陽光や風力など、創エネ設備機器が必要になる。
ソーラーパネルであるが、製造元の多くが中国製である。
しかも、中国製の半分は新疆ウイグル自治区で製造されたものだと言われている。

中国の温室効果ガス排出量は世界一であり、
2025年までは排出量は増加して良いと決められている。
さらに、日本政府は人権問題に対して、見て見ぬふりである。

超安い人件費とエネルギーで製作しているのだから、
国産のソーラーに勝ち目がない。

今後ますます、世界中における中国製品のシェアは拡大していく。
やがて、日本中どこに行っても中国製ソーラー屋根の街並みに
変わっていくことを国は求めているということだ。

ZEHの購入には、100万円の補助金を支給して、普及を誘導している。
私たちの税金を使って、中国を支援しているのである。

中国が経済成長するわけだ。
軍事費が潤沢になり、その後、どうなるか???

SDGs、だれ一人取り残さない、、、と言うのは簡単。
本質を追究してから、語っているのだろうか?
SDGsは戦争がある限り、実現できるわけがない!

さて、「エネルギー計画書」は立派だが、、、
「建築物省エネ法」は法律として正しいのか?
ZEHは本当にエコなのか?

ライフ・サイクル・アセスメント(製造から処分までのCO2排出量)の
視点からの理解できる説明がないのが不思議である。
都合が悪いことも公表しなければ、取り返しがつかなくなる。

~~~~~<引用終>~~~~~
小泉前環境相が住宅への太陽光パネル設置義務化を視野に入れて考えるべきと言ったことに対し、
バカ言うなよ!って異論を述べました。

気密テープで目張りしてビニルクロスで包んで24時間機械換気する高気密住宅についても、
私のブログではずっと異論を唱えてきました。

これらの問題については、川田氏が指摘するように、
ライフ・サイクル・アセスメント(製造から処分までのCO2排出量)の
視点からの理解できる説明が見当たりません。

いや、説明できないから! 大局的な見地から巨視的な視野で見ると、
ZEHは理論としては破綻しているのは明らかで、政府はそれを知ったうえで、
大企業への利益誘導策としてCO2削減やSDGsを騙っているのでしょう。

資源エネルギー庁によれば、ZEHとは以下のように説明されています。

けれどこれって、それはそれでいいとしても、結局は理論遊びでしかない。
新エネルギー基本計画はスクラップ&ビルドを進めることが前提である時点で、
本質的なエコとはかけ離れているんですよね。

高効率な設備システムの導入が前提となっている限り、
それはサステナブル(持続可能)じゃない。

しかも、新建材で覆われた家づくりが前提となっている限り、
そこに住まう人の健康は観点にない。

再生可能エネルギーを導入することよりも、
そもそも人工的エネルギーを極力使わないで済むことが本来のエコ。

それで言うなら、日本の気候風土に根差した日本古来の建築手法をベースにした
伝統的工法・・・現代の木と竹と土と紙でできた家は、
その求める性能を十分満たすことができます。



産業振興を第一義としたZEH推進一辺倒ではなく、
国民の健康で豊かな暮らしを第一義とした本来の家づくりも含めた、
ライフスタイルに合わせた多様な選択肢が、今求められると思うのです。

ここ数十年の省エネルギーの観点のない住宅は論外としても、
ZEHにするとチープな素材でもコストが上がる。
ZEHにしなくても木組み自然素材の家もコストは上がる。

住宅の高品質化でコストが上がるのは当然のこと。
それを受け入れた上で、どうせ上がるコストなら、
その分を我が国の気候風土と歴史と匠の技に支えられた伝統構法に!

そんな選択肢も、国が推奨するべきだと思うのです。
ZEHだけが省エネ・脱炭素の答えではない。



憲法第25条に謳う「健康で文化的な生活」。
その最低限度の保障を越え、本来の健康的な暮らし、文化的に豊かな暮らしの実現を。
それは、木組み自然素材による伝統構法の家にこそある!

そんな住まいの哲学も、推奨されてしかるべきだと思います。


今朝(11/26)のNHKニュース・・・


コストアップ分を補助金でというのもいいけれど、
人権問題を抱える中国製の太陽光発電に税金を投入するより、
ウッドショックのいま国産材の活用に税金を投入する方が大切なんじゃないかなぁ。

脱炭素・省エネ・サステナブル・・・共通の目標に向けて、
いろんな住まいの哲学が共存する、そんな多様性を認め合うことが、
政策として必要なんじゃないかと思います。

削ろう会全国大会㊗優勝 … 我が棟梁! ~ 伝統の大工技能を磨く

昨日今日(11/13㊏14㊐)は、削ろう会第36回全国大会。
昨年京都・亀岡で開催される予定がコロナ禍で延期になっていたもの。

第37回愛知・西尾大会(7/24㊏25㊐)より後になっていました。

「削ろう会」​とは、極限まで薄い鉋屑を出すことをとおして、
手道具や伝統技術の可能性を追求する会。

大工や木工関係の職人のほか工具を作る鍛冶などが集まって、
競い、楽しみながら交流をする会なんだそうです。
 
毎回出場している我が​日伸建設​の大工さんたち。

西尾大会では、若手の二宮くんが一般の部で史上最年少で優勝!!
わが棟梁の田中さんは五寸鉋の部で3位!・・・さて、今回は?


ということで、亀岡は枚方から車で1時間と近いこともあり、
初めて削ろう会を見に妻と行ってきました。


会場の亀岡運動公園体育館の入口前では、丸太ハツリの実演。

コーンコーンと心地いい音と斧を振り下ろす迫力に、
ワクワク感が高まります。

会場に入ると、わりとすぐに我が棟梁のブースを発見。
我が石場建て伝統構法の家を建ててくださった日伸建設に関わる
大工さんや建具職人さんたちが「大阪の人」というグループ名で削っていました。


二宮くんが削ります。
先輩の田中さんにじっと見られていて、手が震えないのはサスガです。


こうして一定の長さをもって、μ(ミクロン)で測ります。
薄過ぎて空気になびくだけで裂けそうですが、裂けてたらアウト。

永六輔氏が「削り華」と呼んだ、まさにその名にふさわしいもの。

自分で納得のいくまで鉋を引き、納得の鉋屑ができたら計測場へ。
3回まで公式に計測してもらうことができ、それが記録とされます。

我が田中棟梁も、我が家の建具を手掛けてくれた職人さんと息を合わせて、
す~っと鉋を滑らせていきます。

・・・削っているというより、力もなく滑らせる感じ。

田中棟梁の1回目の記録。わぁ、3μ(3.6.6)を出してる!

他の人(8.7.8とか11.10.8とか)の半分に近い。

何度も何度も鉋がけをしてみて、
いけたかな?と思ったら自分で測ってみます。

・・・う~ん、まだまだ!


この大会、全国大会ですから、大工さんたちは家族づれで来ているようです。
私たちのような素人が来ても、いろいろ楽しめます。
 
五寸鉋なんて、初めて見ました。

残念ながら実演は見損ねましたが・・・。

槍鉋の体験コーナーもあります。

なんと、誰でも使わせてもらえます。

京都産の材木利用促進のブースもあるし、

大工道具や亀岡の名産品や軽食の屋台など、いろんな出店もあります。


併設の会場では、​「木育キャラバン」​が開催されていて、木のおもちゃがいっぱい!
子どもたちが大勢遊んでいます。

できるだけプラスチックじゃなくて、無垢の木に親しんでほしいものです。

これは、フランス産の松(スプルース)製。
何千個も積んで遊びます。

そしてこの面白さは、実は崩すことにあるそうで、
この木で作ってあることで、いい音が鳴るんだそうです。

子ども3人で1本ずつ抜くと、カラカラカラ・・・と気持ちよく崩れていきました。


さて、私たちは午後からは、亀岡の向こうの園部に孫に会いに行ったので、
結果発表はお預け。
・・・う~ん、気がかりです。


夕方、インスタグラムやフェイスブックなどSNSで、
結果が伝わってきました・・・


おっ! 真ん中で表彰されているのは、我が棟梁?!

何と今回は、一般の部で優勝!!!

やったぁ~! おめでとうございます。


こんな棟梁と仲間の皆さんに我が家を建てていただいて、
本当に誇らしく思います。

家を建てるのに、現実的にはこんなに薄く鉋をかけられる必要はないでしょう。
実際、大手住宅メーカーの下請け大工さんは、鉋をかける場面がまずありません。
伝統的工法、手刻みの大工や棟梁でも、鉋かけは仕事の一部でしかありません。

そういう意味では、・・・だから、どやねん?!の世界です。

でも、こうして日々研鑽し、それを楽しんでいる。
こうして全国の同業・関係の人たちと交流し、情報交換している。

大会の成績じゃない、そういう日ごろからの取り組みが、
明日の伝統の技を支え、伝えていくんだと思います。


今日はお陰で、いい日になりました。

伝統構法に薪ストーブ … じゃない!わけ ~ 住宅地には向かない?

今日(11/9)からまた急に寒さがぶり返してきました!

10/24稿「​こんなところにも木組みの技・・・​」の冒頭で、


・・・と書いて以降、また最高気温21~22℃の日が続き、
昼も夜も暖房なしで過ごせる日もありました。

そんな暖かめの日とはいえ最低気温は12~13℃にまで下がるんですが、
昨日までは土壁の室内は、暖房なしにした日でもずっと20℃台を保っていました。

土壁は蓄熱性が高いので、温度が下がっていくのがゆっくりなんです。
ただ、冷え切ってしまうと逆に温めるのに時間がかかるので、
最高気温が20℃に達しない日はエアコンを使って室温を20℃台に保っています。

今日からは、そんな最高気温が20℃に達しない日々が続くという天気予報。
最低気温も10℃を切り始めると、やはり直火が恋しくなります。


我が家はここで言うまでもなく、石場建て伝統構法、木と竹と土と紙の家。
・・・なのに暖房はエアコン? 当然、薪ストーブなんじゃないの?
・・・そんな声が聞こえてきそうです。


確かに自然志向のこの家には薪ストーブが似合うし、ふさわしいと思います。
我が家にも、できることなら欲しい! もちろん薪ストーブの設置も考えました。

けれど、それは単に憧れ。
早々に諦めました・・・というより、敢えてやめました!

はじめにお断りしておきますが、ここでは薪ストーブについて、
否定的な論調で述べています。けれど、薪ストーブを否定したり、
薪ストーブを使ってらっしゃる方々を否定的に見るものではありません。

薪ストーブは、素敵です。
その魅力については私が言わなくてもWEB上にもいくらでもありますから、
そちらに譲りたいと思います。


(大磯町HPより)☝

で、この家に薪ストーブを導入しなかった、その理由・・・。

第一に、我が家は狭くて部屋の幅が2間しかありません。
なので、炉台(耐熱床/壁)や煙突の配管と、家具の配置などの兼ね合いを考えると、
薪ストーブを設置する余地がありません。
​​​​
第二に、燃料の薪が気軽に手に入らないだけでなく、​
薪をストックする場所も、薪を割る場所も、
燃えカスを処分する場所もありません。

第三に、薪ストーブは着火や消火に手間がかかります。
また、煙がほとんど出ないように燃焼させるのも、手間がかかります。
たびたび外出する家庭には、不向きだと思ったからです。

第四に、薪ストーブはメンテナンスに手間がかかります。
手間を惜しまない暮らしには憧れますが、
我が家のライフスタイルには不向きです。

第五に、薪ストーブは暖房器具としては高価すぎるということもあります。
買ってきて置くというわけにはいかず、専門家による施工も必要なので、
安いものでも数十万円から、まともな性能を考えると百万円以上かかるとのこと。

第六に、しかも耐用年数は10年~30年といわれているそうで、
そのつど買い替えるか大規模オーバーホールをするというのも、
経済的には厳しいところです。

第七に、排煙や臭いによる近隣への迷惑の問題が大きいです。
我が家には、隣家の台所の換気扇からの排気が毎日のように匂います。
調理は短時間ですが、暖房だと長時間に及び、事実上日中は使えません。



さて、薪ストーブによる排煙や臭いによる近隣への迷惑の問題・・・。
こんな切実な訴えがブログに挙がっていたので、ご紹介しておきましょう。
​[参照↓click]​​

また「薪ストーブ ご注意」で検索すると、
たくさんの市町村HPの注意喚起のページが挙がってきます。
​それだけ苦情も多いということでしょう。

(苫小牧市HPより☟)
​​
​​​
「薪ストーブノート」​というサイトによると、


なんだそうですが、煙が出ないように完全燃焼させるのは、
それなりの焚き方をする必要があります。
蒸気機関車が煙を力強く上げているのは、実は不完全燃焼の状態です。

​↑完全燃焼の場合 : 不完全燃焼の場合↗​

私には、燃焼具合を確認しながら適切に使用する自信がありません。


そして、燃料の薪について・・・。

その薪の樹種についてですが、
​一般的には薪として針葉樹は不向きだとされています。
​[参照↓click]​
「広葉樹と針葉樹の薪燃料としての特徴は? 針葉樹は薪ストーブに使用してOKなの?」
​​

じゃあ、都市部では薪は何をどうやって手に入れるのでしょう。

我が国の場合、あり余っている(ハズ)の木は、杉など針葉樹の間伐材です。
つまり燃料として利用促進したい木は、
一般的な薪ストーブに向いていないことになります。

それなら、大量に捨てられている建築廃材を工務店から譲ってもらえば?
けれどそれも、無垢材でもほとんど針葉樹。
というより、今や多くが合板や集成材。

合板や集成材は合成化学接着剤を用いているので、
薪として燃やすことは絶対にいけません!

ということは、日本に薪ストーブは、一般論として向いていない?

建築廃材や人工林から手軽に針葉樹の薪が手に入るなら、
針葉樹に適合している機種を選ばないといけません。

日本に適した針葉樹の薪を遠慮なくくべられる薪ストーブを扱っている、
伝統構法にこだわって施工している工務店もあります。
大阪の近隣なら・・・

美山里山舎​(京都・美山)
トロワ建築​(兵庫・宍粟)
木造建築東風​(奈良・御所)

全国的には、​(一社)職人がつくる木の家ネット​に
問い合わせてみるといいかもしれません。


そんな薪ですが、1~2年の自然乾燥が必要なんだそうです。
そして自宅で長期間湿らさずにストックしておく必要があるということ。
都市部の家で、そんな場所がどこにあるというんでしょう?

少なくとも敷地が30坪ほどの都市近郊地域で標準的な広さの我が家には、
そんな余地はありませんし、
そんな自然乾燥の薪の生産者は、近くにはありません。

じゃあ、機械乾燥の市販の薪を買ってくる?
遠くの山の生産者から買ってくる?

石油を燃やす機械乾燥に頼るのは本末転倒だし、
遠い産地から石油を燃やして走る自動車で運んでくるというのも、
薪という燃料の性格の本質から言うと、本末転倒ではないか。

なんか、薪ストーブについて、
いろんなことが腑に落ちないんです。

隣家と十分距離をとれる農地や山林などの立地、
裏山でいくらでもタダで薪を集めてこられる立地などには向いていますが、
我が家のような都市近郊の住宅地のようなところには不向きじゃないか。

そんなことを考えながら検索していると、
薪ストーブを愛用している方が薪ストーブに関する情報を紹介している
「魅惑のアンコール」​というサイトがありました。

そこでは、
「薪ストーブの煙が迷惑!ご近所のストレスはピークに達しています」と題して、
以下のように結んでらっしゃいます。

薪ストーブは、とっても素敵な暖房器具だと思います。
遠赤外線による輻射熱なので、体の芯から温まり、血流も代謝も良くなります。
炎を見ることによるリラックス効果も期待できます。

これらは、空気を温めているだけのエアコンにない大きな利点。
しかも、うまくいけば地産地消。災害時にも強い。

一方で、好ましく思っていない人もいることを知ったうえで、
お互いが納得し理解し合えるような普及が図れるといいなと思います。


我が家の場合は、薪ストーブを導入しなかったのは、
要は立地の問題とコストパフォーマンスの問題。
結局、必要性を感じなかったんです。


(プロカメラマンが撮ると、広角レンズで実際以上に広く見えますが・・・)


実は我が家の、家じゅうを一つの部屋のように暖房する間取りは、
薪ストーブ向きではあるのですが、
ここは比較的温暖な「​地域区分6​」だし、エアコン1台で十分。

とは言いながら、
真冬は直火に当たりたいこともありますけどね!

​​​​(一気に手をかざして暖まりたいときは、ガスストーブを短時間!)​​​​
 
 

こんなところにも木組みの技 … 棟梁手作り特注本棚 ~ 地場の工務店との後々までのお付き合い

昨日(10/23日)大阪管区気象台は、近畿地方で「木枯らし1号」が吹いたと発表しました。
記録が残る1955年以降で最も早い(昨年と同じ)​木枯らし1号​となりました。
家の中は一日じゅう外の最高気温20℃前後を維持しているから暖房はまだ・・・
などと大見得を切ってはみたものの・・・。

ところがその翌日から最高気温18~19℃の日が続き、北風が冷たく、
いくら室温を保てる家でも最高外気温よりは上がらないわけで、
さすがにそれでは寒い。

で、結局は舌の根も乾かぬうちから、最高気温が20℃に達しない日は…と、
1階の床置きエアコン1台だけ20℃設定にして、暖房を入れることにしました。

そんな日は、室内では病気がちな老犬を飼っているので、
家を空けるときもエアコンは入れっぱなし。
それで家じゅうまんべんなく21℃弱、エアコンなしのトイレは19℃ほど。

夏の西陽を遮ってくれていた西の窓の簾を外して、
日射を積極的に取り入れるようにしました。


そんな寒さの昨日の土曜日。
昼下がり、久しぶりに我が​日伸建設​の棟梁が訪ねて来てくれました。
棟梁に手作りをお願いしていた本棚が届けられたのです。

我が家は当初、何も収納家具を置かなくていいよう、
造り付けの造作家具をお願いするつもりでいました。
けれど計画が石場建て伝統構法に変わって費用がかさみ、それは断念しました。

結局は前の家のマシな家具をとりあえずいくつか持ち込むことにしたのですが、
今となってはそれは良かったと思っています。
造作家具だとライフスタイルが変わっても、交換がそうそうできません。

三百年(?)住宅、世代が移り住む人が変わり価値観が変わっても、
造作家具ではなく置き家具の方が時代に合わせ対応できるからです。

ということで、前の家からいくつか家具を持ち込んだものの、
本棚はこんな合板の古びて表面の突板が剥がれかけているようなのしかなく・・・、

じゃあ、大量の蔵書をどうするか?! 古本屋や図書館で半分に減らすにしても・・・。
そこで、国産無垢材のこんなのを買おうかと思いました。

なら、DIYか?
前の家なら迷わずホームセンターで集成材を買ってきて、自分で作ったと思います。
けど、この石場建て伝統構法の家に・・・う~ん、困ったぁ。

そこで思い切って、我が棟梁にオーダーメイドをお願いすることにしたんです。
自分で置き場を決めて、採寸して、こんなふうにパソコンのペイントで作図して、

棟梁に直に現場を見に来てもらって、略図を渡して説明して、あと詳細はお任せ。

こんなことにも対応してくれるのが、地場の直属大工のいる工務店の強み!
この家を建て、この家のことを熟知した大工さんとの、引渡し後も続くお付き合い。
本当に頼り甲斐があって、ありがたいことです。

ここ、小上がり書斎、カウンターデスクの背面の壁にひとつ。


リビングのテレビの横の壁面に2つ目。


3つ目は2階の窓、全開放できる障子/遮光引戸の大きなレール枠の下に1間幅で。

3台も発注しました。

とはいえ、​日伸建設​には次々と途切れることなく新築案件が入ってきて、
大工さんは日々設計したり手刻みしたり建てたりしているわけで、
その合間の作業になるので、それなりに時間はかかります。

寸法などは私が考えて略図は渡してあったものの、
どうやって作るか考えるのは棟梁、詳細設計も棟梁、材料を見繕うのも棟梁、刻むのも棟梁。
で、何か月か気長に待って…急ぐものでもなし…キター!のが昨日。

トラックから降ろされる3台の本棚。

最終工程は、現場で。

1つ目、小上がり書斎の。

おお~! 天然乾燥檜の無垢材。節穴がいい味出してます。
一本の木材から切り出した板なので、木目も節穴が連続しています。

この小上り書斎の分は、底板を少し浮かして、畳を跨いで両隣りの畳の縁に置き、

間の床下収納の蓋になっている畳をハネ上げて引き抜けるようにしました。

棟梁、曰く「木組みでつくりました!」

おお~っ! ダボでも、だだの組接ぎでもなく、
蟻組みやホゾ接ぎを駆使してる!

木ネジなど金物も使わず、本物の木組みで組み立ててあります。
接着剤を使ってなくてもビクともしません。なのに分解することもできます。
(参照:​図解「指物の継手と仕口」​)

2つ目、リビングのテレビの横の。

太い柱と真壁の段差の間に、スッポリとピッタリと納まっています。

そして3つ目。2階の窓下、可動棚の。

3つとも柱間にピタッと納まって、さも初めからそこにあるよう。さすが誂え!

可動棚は、ダボに載せる式でいいと思っていたのですが、
棟梁、ここもこだわって、刻みを入れてピタッと納まっています!

棟梁、サラっと「せっかくですから・・・。」

この間、新築の建て前が入ったりしてすごく忙しかったのに、
棟梁、メチャメチャ手間をかけてくれたのね!!・・・ほんとうに感謝です。

ブッチャケ、それなりの値段はします。
でも「お値段以上」は、ニトリの比じゃぁありません!
手間に対する正当な対価の軽視・・・。今のそんな風潮は、政府が率先したのでは?

背板は土壁を覆いたくなかったので、張っていません。
本が土壁に当たらないように、杉板で止まるようにだけしてあります。

いやぁ、出来が良過ぎて、本を入れられない・・・。

全くの無塗装、白木ですから、色も変わっていくでしょう。シミも付くでしょう。
でもそうして、古本に本棚がしっくり馴染んでいくことでしょう。

手間ひまかけた本当に良いものを、手入れしながら長く永く使い続ける。
日本人が昔から大切にしてきた暮らしの哲学。

家も家具も・・・。

安く良さそうなものを使い捨てして消費を煽る、
現代のスタンダードへのアンチテーゼ。

檜の香る百年もののこの家だけの手作り本棚。
またひとつ、この家に魅力が加わりました。

【追記】

来週の日曜10/31は、衆議院選挙。
この失われた十年で​韓国より所得も購買力も下がってしまった​日本。
働きに見合った対価が得られ、
高くても本当に良いものやサービスを買える社会に変えることができるかの試金石。

秋本番 … 急激な冷え込み! ~ 寒冷順化@木と土の家

秋分の日から1か月。すっかり夜明けが遅くなりました。
東側が高い造成地にある我が家。

この時季になると東向きの玄関にはなかなか陽が射しません。
それでも格子戸なので、けっこう明るいんですけど・・・。

今朝は8時になって、

ようやく屋根に陽が射し始めました。

2階の東側の窓にはそれでもまだ陽が射さず、晴れか曇りかも分からないし、

夏場に早朝の日除けにと掛けていた簾は、外すことにしました。

朝早くは、かえって西側の窓からの方が、晴れていることを見て取れます。


1か月前との比較・・・秋分の日の拙稿を見返してみると、
あらためて夜明けが遅くなったことを実感します。


気温の方はといえば、10月に入って朝夕は冷えてきたものの、
先週土曜日10/16までは最高気温は連日30℃に迫る夏日!
昼間は季節外れの暑さで、窓は開けっ放しで半袖で過ごしていました。

ところが翌日曜日10/17からは突然最高気温が20℃ちょっと。
それまでの最低気温ぐらいにしか上がらず、北風が吹いて寒い!
それで開いている窓をあちこち閉めてまわり、長袖を慌てて引っ張り出しました。

主だった窓は閉めておくようにしましたが、
換気小窓は今も開けっ放しで通気は確保しているので、
全部閉め切ると土壁のこの家はもう少し昼間の日射で蓄熱するかもしれません。

それで室温は一日を通してずっと概ね20℃前後。
1階の方が少し低めですが、家じゅう一日の最高気温ぐらいを保っています。



とはいえ、体が急激な季節の変化についてきません。
感覚的には、一気に秋を通り越して冬って感じ。
思わず暖房したいって気になります。

今週に入ってからのこの冷え込みは全国的だそうですが、
みなさんのお宅では暖房を始めましたでしょうか?
特に大阪と同様な気候条件のいわゆる「6地域」の皆さん・・・。

(参照:​コラム「気候区分①太陽光を理解する」by タイコーハウジングコア​)

環境省の指針によると、暖房時の室内温度は20℃が目安とされています。
冬は一般的に快適な温度は18℃〜22℃と言われており、
多くの人は22℃くらいが快適に感じられるそうです。

それでいうと、もう暖房してもいいのかもしれません。
けれどウチは、まだやめておきましょう。
今から暖房に体が慣れてしまうと、冬の寒さに耐えられなくなるから。

30代の頃は、真冬になってもTシャツ一枚で通していたことがありました。
さすがにこの歳ではそこまでやる気にはなれませんが、
今の季節は冬の体を作ること=寒冷順化が大切です。
 

この寒冷順化という言葉は、
これから真夏という7/15稿​「…木と土の家に住まうとはどういうことか~」​で紹介した
きらくなたてものや​​(鎌倉)代表の日高保さんによる問題提起で知りました。

・・・「快適か」ということより「健康か」という観点。

> ゆるやかに環境が変化する木と土の家で、空気加工に頼らず、
> ほどほどに暑さを楽しみ、ほどほどに寒さを楽しむ。
> 省エネ化に向けて、この選択肢があってもいいのではないか。
新建材で密閉されたZEHやHEAT20などの基準に適合した最新の住宅も
これから冬に向けてもちろん「快適」に暮らせると思います。

それが時流だし、それもいいでしょう。
けれど、それ一辺倒の国の政策は、いかがなものでしょう?
その方向性だけが未来への道ではありません。

現代の「木と土の家」は、「省エネ」という観点からは、
気密性能の数値上の優劣に関わらず、決してヒケをとりません。
むしろ「脱炭素」「SDGs」「健康」といった観点からは、かえってメリットが大きい。

私たちは、できるだけ人として生物としての自然なあり方で、
電気や機械に頼らない家で暮らしたい。
そんな家に対する哲学を、マイノリティーとしてでも認めてほしい。

さぁ、冬服を引っ張り出してきましょう。
さぁ、今夜は鍋物にしましょう。
さぁ、お風呂にゆったり浸かりましょう。

「温故知新」

気候風土の違うドイツの家づくりに倣えばいいってもんじゃない。
伝統的な日本の暮らし方にこそ智恵が詰まっています。
そんな住まい方が自然にできる「木と土の家」。


すっかり日暮れが早くなりました。

家路を急ぎたくなる、そして温かく迎え入れてくれる・・・、

そんな木と土の我が家です。



【追記】

今月31日は、衆議院選挙。

大手ハウスメーカー、大企業への利益誘導型の政治から、
地域で地道に研鑽を積み腕を磨いている職人や中小工務店に光が当たる政治へ!

真の意味でのSDGs(持続可能な開発目標)に向け、
日本の気候風土に適した伝統的な木と土の家の復権のために。

我が家のトイレあれこれ … 小便器選び ~ 男たるもの自然な本来の姿勢で!

我が家のトイレ。
扉を開けると、家庭のトイレではちょっとない光景。
横に広く、右側にあるのは・・・。
に続き、トイレあれこれシリーズ第4弾。 


・・・右側にあるのは、
女性はあまり目にすることはないであろう男性用小便器。

これを設置するべき!は、私の家づくりの信念と言うべきものであり、
2人の息子を持つ妻も、これについては納得してくれていました。


10/9稿​でも述べたように、私たちが初めて購入した売り建て住宅にも、
敢えて設置してもらったのでした。

今から思えば、その写真を撮っておけばよかったと悔やまれるのですが、
検索してみると、まるで同じような写真がありました・・・懐かしい!

そうなんですよ。すごく珍しい!
で、やっぱりこの方も言ってらっしゃいます。

1帖分のスペースで洋便器と小便器を並置できて、
しかも女性から見て嫌悪感があまりないデザイン!

このTOTOのカバー付小形小便器は、
この床置き型(U116)と壁掛け型(U116)がありました。
​​

この唯一無二の画期的なアイデアを生んだTOTO、さすがです!
なのに、廃版に・・・。売れなかったというより売る気がなかったんでは?!
ぜひ​セフィオンテクト​にしてリニューアル復活すべき商品だと思います。

今回の家づくりにあたっても、​10/9稿​で述べたように、
いくら小便器を奥側にしたからといって、
冒頭の写真のように目に入らないわけではありません。

なので、このTOTOのカバー付小形小便器を採用したかったんですが、
無い物は無い!・・・他を探すしかありません。

実は蓋付の小便器、外国にはあるんです。
(家庭にあるかどうかは知りませんが。)

これ☟はタイ・バンコクのサービスアパートメントの。

これ☟はドイツ・ブレーメンの博物館の。

これ☟はロシア・モスクワの修道院の。

   ・・・なんだそうです。

写真では大きさは分かりませんが、
こんなのが日本にもあれば、
洋便器と並置しても見苦しくないんじゃ?!と思います。


残念ながら国産では、蓋付の小便器はもうありません。
そこで選択肢に挙がってくるのが、よくあるパブリック用よりも小ぶりなタイプ。
公衆便所というより、個人経営の飲食店あたりを想定した製品でしょうか。

LIXILは、床置小型小便器​U-331RM​があります。

これらは、インターネットを検索すれば、すぐに挙がってきます。
ま、それらでもよかったんですが、私たちはできればTOTO狙いです。

で、あらためてこのブログを書こうと、我が家に設置したのを検索すると、
​・・・ん??? 無い!!!
え?! このトイレを作ったときには、TOTOの電子カタログに載ってたのに。

それどころかTOTO、HPを探しても、小便器はなかなか見つからない。
パブリック用のページ/カタログにしか載ってない。

家庭用は、バカ高いネオレストや高額なレストパルなどのシリーズを前面に出していて、
ついに小便器の扱いが事実上消えてしまっているではありませんか!

洋便器、確かにネオレストやレストパルはスマートではありますが、
それ本体だけで50~30万円コース。
そんな豪華な便器、家庭で要ります???!

それより、必要十分な機能を備えたピュアレスト+ウォシュレットで、約20万円。
これに小便器を別途購入しても、高くて5~6万円。(工事費別)
この方が、ずっとリーズナブルで使い勝手も良くなるじゃありませんか!

・・・ははん!なるほどぉ。
小便器は、需要がなくなって売れなくなったのではなくて、
一般家庭には売る気がなくて高額商品に誘導しようとしてるんやな?!


それはともかく、去年の段階でTOTOの小便器を選定するにあたり、
候補に挙げたのは以下の2機種。
 
TOTO 床置小型小便器UFH508CR

TOTO 中形プッシュボタン小便器UFJ300CVR

10/9稿​で紹介したように、
前の家では1帖のスペースに小型小便器を設置していました。
それで実用になんの差し障りもありませんでした。

今回は概ね1.5帖のスペースなので、大きい小便器でも十分設置できます。
けれど大きいのはやっぱり目障りかな?ということで、
予算を見ながら小さいのになっても構わないと、棟梁にお願いしておきました。

そしたら搬入されてきたのは、
おお! 中形プッシュボタン小便器。奮発してくれたのね!


自分のブログを読み返してみると、あぁ、あれから1年・・・。
この小便器が設置されたのは、去年の10/25でした。


そのときの第一印象・・・やっぱりちょっと大き過ぎるかな?
実際の使い勝手は・・・?

う~ん・・・棟梁、ありがとうございます!
前の家で使っていた小型小便器より、ずっといい。
便器に深く近寄りやすいんです。

しかも、小便器の上にフラッシュバルブ水栓ボタンが飛び出していないので、

パブリックトイレの自動水洗のようにスタイリッシュ。

その上の流れるような美しい木目の無垢杉の小棚が生きます。

これを眺めるとき・・・この家の幸せを実感するひととき。


そして、洋便器と小便器を同じ壁面を背にして設置し、
間に衝立を立ててくれたおかげで、
洋便器に座っても小便器は視界には入ってきません。

建具職人特製の無垢材の扉、
妻がこだわって選んだ手洗い器背面のタイル[​平田タイル製ジャポニカ(アイボリー)​]。

これを眺めるのも、この家の幸せを実感するひととき。

しかも、トイレに小便器分の余地があるので、
介助が必要になっても2人で入ることができます。

同様に幼児のトイレトレーニングもやりやすい。


ところで、
女性はあまりご存じないかもしれませんが、
小便器には床置きタイプと壁掛けタイプとがあります。

壁掛けの方が便器の底が床から離れていて床にマットを敷きやすいのですが、
排水管を壁内に引き込むために壁をふかさないといけないので、
我が家では床置きにしました。

じゃあマットはどうする?
パブリックトイレでは、普通「汚垂石(オダレイシ)」が敷いてあります。
不特定多数の人が使うには、ハネやコボレのリスクがあるからです。

けれど自宅では「一歩前へ」が守れるので、ほとんど心配はいりません。
10/9稿​で実験を紹介しましたが、「​12cmの法則​」があるからです。
なのでこの半年は何も敷かず、特に問題もありませんでした。

ただ、客が来たときなど万一のリスクに備えておくことも必要かもしれません。
男の子の孫もできたことだし、そのうちここを使うようになるでしょう。
じゃあ、汚垂石のことも考えてみよう・・・。

・・・ということで、これを敷いてみました。
針葉樹を粉砕した屑を固めた板なので、簡単に切れるし、廃棄も気軽です。

[rakuten:jyugo:10038242:detail]

 


これで、立ち位置も定められるし、一石二鳥!

立ち位置・・・
意外と世の男性たちも、この「一歩前へ」ができてないんですよね。
​​
​(☝click再生)​
参照:​「トイレが綺麗」株式会社ヘキサー


【結論】
家庭用トイレの決定打! それは、男性用小便器の設置。

尿ハネを最小限に抑えるには、男性自身が「​12cmの法則​」を守ること。

そして、男性自身が自分用の小便器を掃除すること。

世の妻たち・母たち、そして工務店・建築家のみなさん、
トイレをとおして、男を「男」にしましょうよ!



※追記

1.TOTOの便器を見繕うなら、パブリック用のカタログを見ましょう。
  家庭用のは、高額なウォシュレット一体形便器を売ろうという意図がミエミエで、
  掲載機種が限られているからです。
  パブリック用のカタログには、実用的な機種が他にもたくさん掲載されていて、
  その他社を引き離す多彩さは、さすがトップメーカーだと思います。

2.今、世界的な新型コロナ感染症の蔓延の影響から、
  TOTOINAXも洗浄便座一体型洋便器の納入が止まっているそうです。
  生産国のベトナムが、ロックダウンで工場閉鎖なんだとか。
  ​LIXIL重要なお知らせ2021/9/7(☜click)​  

  そもそも便器と便座を分離できないような製品なんて・・・。
  そんな融通がきかないのにバカ高いものは、家庭には要らない!
  ベーシック・シンプルなもので、必要十分だと思います。
 

男にとってのトイレあれこれ … 男子トイレ・小便器 ~ 洋便器に座ってさせる?!

私がトイレに入ったら、これを眺めながら・・・。

棟梁が日伸建設の木材庫の奥から引っ張り出してきた・・・これ、杉なんですって!
流れるような木目に浮かぶ竹製の阿波踊りの舟・・・徳島のお土産。
毎日なん度とある、お気に入りのひと時。

私たちが最初に持家を購入したのは、上の子が小学校に上がるとき。
建売り(厳密にはまだ建っておらず「売建て」)住宅。とはいえ、
間取りは全て自分たちで考えたので、「購入」というよりは、気分だけは「建てた」!

トイレの話しはその時に遡るんですが、
更にその前を思い返してみると・・・。


私たち夫婦が最初に住んだのは、1956(昭和31)年築の風呂もベランダもない団地。
トイレは和式便器でしたが、男は立ってするのが前提のもの。
きっとこの頃以降に出現した和式の新しいスタイルだと思われます。


まさにこういう感じ!

2番目に住んだ、恐らく1975(昭和50)年頃築の一戸建ての借家も、
男は立ってするのが前提の和式便器で、
子どもが幼児だったのでこんなふう(イメージ写真)にしていました。



さて、初めてのマイホーム。建売りなのに標準仕様に敢えて追加したのがコレ!
女性がトイレの戸を開けてまず小便器が目に入っても、
女性が洋便器に腰掛けて前に小便器が目に入っても、
蓋が付いているお陰で違和感が少ないというスグレモノ!

ウチは男の子が2人+私(父)+母だったので、
「立小便は男の本懐」とばかりにこだわったところです。


今から25年ほど前、1996(平成8)年頃のこと。
洋便器の普及で男も座ってするべし!という風潮がまん延しだしたなか、
そんな軟弱な!と敢えて現代住宅へのアンチテーゼとしたものでした。


そして、私の亡き父のために、父が70歳台のころ我が家の近くに購入した古家。
1970(昭和45)年頃築の家をリフォームしたときにも、小便器を設置しました。
その世代の男は、立ってするのが当たり前だったからです。


けれど残念ながら既に蓋つき小便器は既に廃盤になっていて、
やむなく蓋のない小型小便器にしました。
 
このおじいちゃんの家に同居したのは、
初めてマイホームを建てたときに小1だった、成人した上の子。
男2人暮らしだったので、これは大正解でした。

ところが、我が家を建て替えることになって、
この家に妻も仮住まいすることになって、
妻がこんなふうに言うんです・・・。

「前の家は蓋のあるスリムでスタイリッシュな小便器だったから見過ごせたけど、
この家はトイレに入るたびに、小型とはいえドーンと小便器がむき出しで、
やたら目について女性としては印象が悪い」と。

そう言われてみると、それもそうです。
TOTOが​カバー付スリム小便器​を廃版にしたのは、本当に惜しまれます。
それほどまでに需要がなかったんでしょうね。


じゃあ、こんど建てる家のトイレは、どうする?
小便器なしの選択肢は、私にはありません!

そんななかで妻が検索で見つけてきた画像が、これ。

なんということでしょう♪♫♬
これなら何とか女性でも許容できるじゃないですか!

昔の伝統的な都市部の小さな家屋では、
入口から小便器のブースを通って、ボットン便器のブースに入っていました。
大阪市の私の親戚の長屋や、私が子どもの頃に父が初めて購入した1969年築の建売りがこれでした。

そして田舎など大きな家屋は、男便所と女便所が完全に分かれた個室でした。
私の岡山の親戚の農家は、水洗化された今もそうです。

男小便所と洋式便所を完全に分けるのが理想・・・とはいえ、
都市部ではスペース的になかなかそこまでできません。
じゃあどうする?

目からウロコとは、まさにこのこと!
これならトイレに小便器が同居していても、女性としてもあまり気にならないでしょう。

ということで棟梁にお願いして採用したのが、この間取り。

洗濯・脱衣場とは独立した洗面ユーティリティーを通って奥のトイレに入ると、
まず洋便器、そして更に奥に小便器。これで3帖分。
別々に扉をつけられたらよかったんですが、狭い我が家ではこれが精一杯。
ここに正解があったのです。
このブログ、残念ながらこの8月末で更新を終えたようですが、おススメです。

そして、曰く・・・
> 結局、男はプライドを捨てて、
> 腰掛便器に座って小をするのが合理的なのかと・・・、迷います。
いやいや、小便器を肯定的に捉えている論調は、他にもあるはず・・・

おっとぉ!あるじゃないですか。こんなブログ記事。

> 結論としては、男性用小便器は大正解!なんたってトイレが清潔です。
> 新築注文住宅を建てるなら男性用小便器を絶対におすすめしたい…。

これによると、男性用小便器は、あった方がかえって清潔で掃除が減るとのこと。


小便器が住宅からこれほどまでに駆逐され、男も座って!と女性に押し切られる昨今。
それはなぜか・・・?

ひとえに尿ハネの問題​​と、​
男がトイレ掃除をしない!という問題に集約されるでしょう。​

さて、その尿ハネ。

「トイレの尿ハネ実態と男性の小用スタイルの関係」

上の​​ライオン株式会社の研究によると、男が座ってしたからといって、
そんなに尿ハネは劇的に少なくなるわけではないようです。
それに、男が目の敵にされてる割には、女性の方が尿ハネが多いとか・・・。

>“座りスタイル”でも油断は禁物!?「便座裏」が新たな尿ハネスポットに!

これは、NHKためしてガッテン「家族が涙!トイレ問題 大解決SP」2015/9/2にて
共同で行った実験によるものだそうです。


そのNHKのサイトを見てみると・・・





と言う一方で、
さりげなく見落としそうなこんな一文が!

> 公衆トイレの「男性用立ち小便器」では、
>「一歩、前へ」を実践することで尿ハネをゼロにできるのですが・・・
じゃあ結局は、家庭でも小便器をつければいい!ということになりますよね。


で、ここで、2つ目の問題・・・。

男性用の便器を独立させて、自分で掃除させればいい!
男の子は学校で、男便所を掃除しているのです・・・ならば、自宅でも。
それこそ、自分のことは自分でするという日本の美徳。

こうして男は男として育てればいいのです。​
​なにも女性に迎合しなくてもいいじゃないですか。​

ある本に、こんな趣旨のことが書いてありました。
家を新築するにあたって、結局は妻主導になってしまう夫婦云々・・・。

家づくりはジェンダーフリーを具現化する大きな夫婦の協同作業。
であればこそ、男は立小便を、小便器の設置を、正当に主張していいのです。

そんなこんなを、我が家に小便器を設置して、つれづれ思いを巡らせていると、
こんなYouTube動画があがってきました。

モリシタ・アット・ホーム
 
このごろ住宅系YouTubeが百花繚乱で良し悪しなんですが、
私はこの森下誉樹さんの番組が気に入っています。
「普通の」人が知りたいことが、とっても分かりやすくまとまっているんです。

で、ちょっと長くなりますが、引用させていただきます。
​​

私は早速「できそこないの男たち」を購読してみました。
生命の基本仕様は女。本来、すべての生物はまずメスとして発生する。
メスは太くて強い縦糸であり、オスはメスの系譜を時々橋渡しし、
細い横糸の役割を果たす〝使い走り〟に過ぎない・・・との論旨。


世のお母さん方!
息子さんを「男」として育てていますか? 「男」にしていますか?
男は男にしないと、男にならないんです。

世のお父さん方!
息子さんを「男」として育てていますか? 「男」にしていますか?
息子は父親の背中を見て、大人になるんです。

そのためにも、
「男性用立ち小便器」の設置を、
夫婦で一緒にぜひ本気で考えてみることをお勧めします。


我が家の1階のトイレ☝
日伸建設​の我が棟梁が、私たちの要望をしっかり汲み取ってうまくまとめてくれました。
無垢材と土壁のお陰で臭うこともなく、男女を問わずとても快適な空間になりました。