大阪で伝統構法の家づくり!・・・石場建て/木組み/土壁 ~今さらマイホーム新築

五十代も後半、自宅を再建新築。 今さら住宅ローン!建売りのローコスト住宅か…。 で、行き着いたのはやっぱり自然素材、地元の工務店。 手刻みの材木、金物をほとんど使わない躯体、美しい木組み。 間取りの打ち合わせがほぼ終わった頃、棟梁がつぶやいた。 「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」 「えっ?石場建てってなんですのん?!」・・・ 家造り、伝統構法について、発信していきます。

真夏の無垢材と土壁の家 … ある日の室温と湿度の記録 ~ エアコン1台で効くのか?!

今日8/4は新潟は豪雨で洪水だとのこと。お見舞い申し上げます。

その雨も、大阪では久しぶりの夕立。最高気温も久しぶりに35℃に届かず。
昨日一昨日は37℃に迫るカンカン照りだったので、ようやくの一息。
けれど我が枚方は、それぐらいの暑さは毎年のことです。

埼玉では40℃に迫る暑さだったそうで、さすがにそれには及びませんが、
枚方は例年、日本一の最高気温をたたき出すことが時々あるので、
まさに「家のつくりやうは夏を旨とすべし」な土地柄です。

そんな熱中症警戒アラートが発令されていた一昨日8/2の我が家のこと。

2F東の窓には、容赦なく朝陽が射します。

けれど、障子を閉めているので、熱線は室内に届きません。
さらに右側半分だけですが、夏には簾を掛けてあります。

昼間、太陽はほぼ真上なので、
軒が深い我が家が日光の直射を受けるのは瓦屋根だけ。
​杉板外張り断熱材なし土壁の外壁には、日光はほぼ当たりません。


​​(淀川の河岸段丘にある我が街。西方を眺める。)​​

そんなカンカン照りの真夏の昼過ぎ(13時半頃)の、​
我が家の各部屋の室温と湿度(※)を測ってみました。
(※変動が微妙にあるので、温度は1℃単位の概数、湿度は5%単位の概数です。)

外気温は、このインナーバルコニーで測っています。

37℃! さすがに体温より高いと息苦しい。

エアコンは、2階の中央の部屋の、この14畳用の壁掛けエアコン1台のみ作動。
日中は27℃/最強風速に設定して、2F1F延べ床面積約30坪を空調します。

それでこの部屋は26℃ほど。
写真右端の、朝陽が射していた東側の部屋は、27℃ほど。
奥のトイレはエアコンのから閉め切られていますが、戸を開けると一気に冷気が流れ込みます。

昼下がり以降になると、西の窓から西陽が射し始めます。

この写真は夕方5時半過ぎ。
この窓も障子で断熱、簾も右側だけですが窓の外に掛けてあります。

それで室温27℃ほど。
障子を開けてみると、どれほどの日射が遮られてるかが実感できます。


簾の無い方の障子を開けて日光を入れると、こんな感じ。

写真の直射日光が畳に当たっている左側を見ると、
いかに障子や簾で日光の直射が防げているかが分かります。

1Fにあるエアコンは、作動させていません。
2Fの冷気をシーリングファンで拡散しつつ・・・。

この☟格子吹抜けと、


この☟階段室から1Fへと導いています。


その吹抜けの下のLDKは28℃ほど。
階段の前の書斎も28℃ほど。

この室温では少し暑く感じるのですが、
LDKは壁掛け扇、書斎は小さな天井扇を回しているだけで、快適に過ごせます。

1Fトイレの中は、29℃
けれど北側に位置し日光を受けないのと土壁効果で、暑いとは感じません。

そして居室から閉め切られてエアコンの影響を受けない玄関はといえば、
朝方のうちに直射日光が当たって少し温度が上がるので・・・、

日中に陽が当たらなくなっても31℃ほど。
30℃を超えていますが、土壁・三和土効果で、外から入ってくると少しヒンヤリします。

2Fに戻って、おもしろいのは、
西陽が射す夕方になると、白っぽい東側の家に当たった西陽が反射して・・・、

東側の窓からやんわり西陽が射すんです…簾の影も障子に少し映っています。
この部屋は27℃ほど。

この2Fの全館空調を目的としたエアコン1台、
真夏の間(約2か月間)は原則24時間ほぼつけっぱなしにしています。

夜中は寝るのに少し寒いぐらい効くので、
28℃設定に上げて、風速も自動運転に変えて、冷え過ぎを防ぎます。

寝室には閉め切ったとき用に別途6畳用エアコンもあり、
全館空調を入れる前の時季に除湿で使うこともあるんですが、
真夏は全館冷房しているので、寝苦しい夜にせいぜい送風にするだけです。

以下、記録用にまとめておきます。



こう見ると、室温としてはエアコンは2Fの14畳用1台で家じゅう十分効いていますが、
除湿としてはあまり効いていないように見えます。
湿度がたいして下がらないのは、無垢材土壁の影響かも知れません。