大阪で伝統構法の家づくり!・・・石場建て/木組み/土壁 ~今さらマイホーム新築

五十代も後半、自宅を再建新築。 今さら住宅ローン!建売りのローコスト住宅か…。 で、行き着いたのはやっぱり自然素材、地元の工務店。 手刻みの材木、金物をほとんど使わない躯体、美しい木組み。 間取りの打ち合わせがほぼ終わった頃、棟梁がつぶやいた。 「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」 「えっ?石場建てってなんですのん?!」・・・ 家造り、伝統構法について、発信していきます。

「冬将軍! … 現代の伝統構法の家の場合(再) ~ 冬至にあたって」

今日は冬至。一年で最も日中が短い日。
大都市近郊の住宅密集地の我が家には、ほんの少しの貴重な日光です。
なのに今日はあいにくの天気で、そもそもほとんど陽が射しませんでした。

ちょうど一年前はどんな記録をしていたかなぁ?と
去年の12/18の記事を振り返ってみました。

ま、当たり前と言えば当たり前なんですが、
今年の状況とほぼ同じ。
また変わりばえのしない内容になってしまうのですが・・・。

今年の枚方、先週までは最高気温が10℃を超えていたのに、
12/17(土)からは雨が降り出すなか急激に冷え込み、最高気温は6.6℃、最低3.2℃。
それから冬将軍来襲、週明けにかけてこの冬一番と言われる冷え込みとなりました。

12/18(日)は晴れ、最高6.4℃、最低-0.1℃。
12/19(月)も晴れて、最高7.2℃、最低-2.3℃。
12/20(火)になってようやく最高9.9℃、最低0.2℃と、平年並みに近づいてきました。

その間、北陸では豪雪で、また新潟など道路で立ち往生や停電が発生したそうです。
それを思えば大阪(枚方)の気象は、いたって穏やかと言うべきでしょうね。
そんな​「省エネ基準地域区分6」​地域での伝統構法の新築についてのお話し・・・。


我が家の暖房は、1階の14畳用床置きエアコン1台と、
2階の14畳用壁掛けエアコン1台、
メインにはだいたいそれだけで家じゅうをまかなっています。

最高気温が15℃以上であれば、1階のエアコン20℃設定で、
それ1台をだけで2階まで家じゅうほぼ20℃前後をキープできています。
24時間自動運転していると、静かに作動しています。

これが最高気温が10℃ぐらいに下がってくると、
家じゅう20℃前後をキープするには、
1階のエアコンは21℃設定に上げしないといけなくなります。

そして最高気温が10℃を下回わった12/17日。

1階を22℃設定に上げても室温が20℃に届かなくなったので、
2階のエアコン暖房のスイッチをこの冬初めて19℃設定で入れ始めました。

そんな12/18(日)に、我が家の室温を測定してみたので、
以下に記録しておきます。



玄関は暖房の影響をほぼ全く受けないにもかかわらず、
三和土土間と土壁のお陰か、温度はほぼ一定です。

1階トイレは、入るたびにセンサー電気ファンヒーターが短時間作動します。
脱衣場は、前日夜の入浴時に、浴室の湯気で約20℃まで上がっています。
両方とも日中の温度変化はあまりありません。

1階LDKも2階居間も、最低気温が0℃を少し下回ったぐらいでは、
健康保持に大切とされる18℃を下回ることはありません。

2階寝室は、夜は戸を閉め切っていますが、エアコンは点けていません。
日中は戸を開けて2階リビングのエアコンの暖気が及ぶようにしています。
直接暖房していなくても、特に寒いということはありません。


去年の12/18稿でも書きましたが、我が家は南側に隣家が迫っていて、
ちょうど日中にその影に入るので1階には陽が射さなくなります。
もっと日射取得ができる敷地なら、暖房効率はかなり上がると思われるのですが。

そんな冬至の日射取得の写真を撮りたかったのですが、
今日はあいにくの天気だったので、冬至前後ということで、
ちょっと前ですが12/10の我が家への陽射しを掲載しておきます。

昼過ぎ12:30頃の1階。

ちょうど南側の隣家の陰で掃き出し窓には残念ながら陽は射さないのですが、
吹抜けを通して2階の窓から、隣家の屋根の上に太陽が覗いています。

その同時刻の窓が、これ。

2本の光が右から左へ、午前から午後へと動いていきます。

半間ほど奥行のある深い軒。
夏場の高い太陽からは、この軒のお陰で窓には陽が射しませんが、
冬場は太陽が低いので、2階はしっかり窓や外壁に光を受けることができます。



この外壁には、断熱材が入っていません。
30mmの無垢杉板の中は、蓄熱性の高い本物の土壁です。
日伸建設​の棟梁は、こういう壁は断熱材を入れる必要がないと言っていました。

隣家の屋根の上から日光が射し込む2階のベランダに出る窓。

住宅密集地ながら隣家までの距離はできる限り広く何とか3mはとったので、
北側斜線のお陰で2階にはちゃんと日射取得ができました。

我が家は、元1筆約60坪だった土地を半分に割った北側の約30坪。
元の60坪あれば冬に1階まで日射取得できるんですが、この地価では無理!

大阪の住宅地で30坪といえばまあ標準的な広さですが、
隣家が迫っていても工夫次第!
冬場の日射取得(と夏場の日射遮蔽)はしっかり考慮すると良いでしょう。


昨日から今日にかけて両日とも最高気温が10℃をわずかに上回り、
昨夜から今朝は雨で最低気温も5℃を下回らない予報だったので、
昨夜から今日日中にかけては2階のエアコンは切って1階だけにしました。

それで今晩の室温は1階2階とも20℃ほど。
今夜はよく晴れて明朝は一気に冷え込み、気温は最低-0.4℃、最高も4℃の予報!
室温が温かいうちに、また今夜は2階のエアコンを入れておきましょうか。


(追記)
を読み返してみると、前の冬はこの時期まだ2階のエアコンは点けてませんでした。
・・・そう言われると、点けなくてもいい程度には寒くないんですけどね。

まぁ大阪(枚方)では、伝統構法・無垢材と土壁の家なら、
地域区分4~5で世界有数の豪雪地帯である新潟並みの断熱気密性能って
必要か?!って話しです。