大阪で伝統構法の家づくり!・・・石場建て/木組み/土壁 ~今さらマイホーム新築

五十代も後半、自宅を再建新築。 今さら住宅ローン!建売りのローコスト住宅か…。 で、行き着いたのはやっぱり自然素材、地元の工務店。 手刻みの材木、金物をほとんど使わない躯体、美しい木組み。 間取りの打ち合わせがほぼ終わった頃、棟梁がつぶやいた。 「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」 「えっ?石場建てってなんですのん?!」・・・ 家造り、伝統構法について、発信していきます。

現場工事再開 ・・・ 室内の造作が始まりました

7/11(土)から、久しぶりに現場工事の再開です。

7/8「​工房にて…大工さん手刻みの・・・​」の記事でも触れましたが、
大工さんたちはここんとこずっと​​日伸建設​​の工房にこもって、
鋭意刻み作業中だったんです。

​ (↑鉋掛けで艶光りしています!)​
で、先週金曜日、降り続く雨が少し上がった合間に、加工した材が運び込まれました。​

まず棟梁が組み立て始めたのは・・・
えっ? この間それも作ってたんですね!
円くくり抜かれた木枠に複層ガラスのユニットが組み込まれます。

そうなんです。丸窓。玄関引戸脇に設置。
これは、玄関を正面の東側にするか南側にするか決めかねていた初期の段階から、
正面の意匠として丸窓を付けたいとお願いしていたもの。

具体的なデザインは棟梁にお任せしていたので、私たちもこの日に初めて見ました!

いわゆる数寄屋の伝統的な感じではなく、シンプルな中に棟梁の感性が光るオリジナル!
(追って周囲は土壁に塗り込めます。)

井桁の真ん中には透かしで木目が浮かびます。
肥松(コエマツ)という木の薄板で、分の多いところが光を通して透けるんだそうです。
すごい! またひとつ、この家のお気に入りのところができました。

あとは、内法材を据え付けていきます。
敷居や鴨居のことを、ウチノリザイって言うんだそうです。
家の寸法は普通は柱の芯↔芯の寸法、1間なら1820mmで言うんですが、
建具関係の材は柱と柱の間(内法=内寸)で刻まないといけないからでしょう。


特に2階はほぼ全面に畳を敷くので、
畳面と面一になるように敷居の高さを合わせて、柱にホゾを切ってはめ込みます。
全てその場その場で採寸微調整しながらの手間のかかる作業です。
今週いっぱいはこれにかかるんじゃないかな?


今日はけっこう降っています。
屋内作業ですからどうということはありませんが、明日も明後日も天気予報では雨。
後半によく降る梅雨です。
けれど、土壁の室内は、じめじめした不快感がありません。