4連休明けの今週後半、台風12号の上陸が心配されましたが、
幸い進路が逸れて雨も降らず助かりました。
けれど、今日になって別の低気圧で結構な大雨。
最高気温も昨日の28℃を越していたのに、今日は22℃ほどとドーンと下がりました。
そんな湿度90%前後だったなか、今日は2階の漆喰塗りが終わったようです。
この漆喰、9/9「土壁の魅力:大直し~中塗りと上塗りサンプル②・・・」
の稿で述べた、上塗りです。
連休明けの一昨日9/23(水)、私の出勤前の朝7時半過ぎに、
漆喰+土+砂+藁スサの分をベースにと棟梁を通じてお願いしていたのですが、
藁スサが多少感じられるラフなタッチだけど粗過ぎないように・・・。
例によって言いたい放題!
でも、イメージを伝えているだけで、具体的には匠にお任せです。
左官の親方は、アク抜き済みの藁スサの粗目のと細か目のを持って来てくれていて、
それらと砂との配合と、色は色粉を使わないで
混入する天然土の量で調整しようと言ってくれました。
あと、全部漆喰塗りにしないで、一部は土壁肌で仕上げたいとお願いしました。
それも考えてくれることになりました。
その上塗り初日、勤務を定時ピッタリで切り上げて現場に駆けつけてみると、
2階の北側、洗面所やトイレやウォークインクローゼットの砂漆喰上塗りが仕上がっていました。
写真では、作業灯が昼光色の蛍光灯なので青っぽく見えますが、
とってもいい感じの明るいベージュ色に仕上がっていました。
しかも、ツルッとしていず粗過ぎるわけでもなく、絶妙な鏝ムラの肌合い!

想い描いていたとおりだったので、感激!!

想い描いていたとおりだったので、感激!!
ビニルクロスと違って、左官は生モノです。
匠と言えども、施主に気に入ってもらえるかどうかは、塗ってみないと分からない・・・。
こうして職人さんと喜びを分かち合えるのも、100%手作りの家づくりの醍醐味です。
昨日9/24(木)、前日と同じ明るい色調の砂漆喰が、
1階の北側の洗面所やトイレに塗られていました。

そして、始め気付かなかったんですが、
よく見ると2階南側の寝室も砂漆喰仕上げがされていました。
ほとんど漆喰を塗る前の中塗り土壁と同じ色だったのです!

北側と南側で色調の明暗をハッキリ分けようと、
どちらも土は入っているのですが量を加減してくれたのです。
例のごとく昼光色の蛍光灯の青い光で、写真と実際の見え方は大違いですが・・・。

そして今日9/25(金)に帰宅してみると、
玄関を入った途端、漆喰の匂いに満たされています。
玄関すぐの北側の階段室に、明るい方の色調の砂漆喰が塗られていたのです。

2階南側のリビングには土色の砂漆喰が塗られていました。
お彼岸を過ぎた6時ともなると、夏と違ってもうほとんど夜。
今は作業灯で青白く照らされているこの空間、どう照明を演出するか・・・。

土色っぽいその砂漆喰壁、まだ上塗りしていない中塗り土壁と比べてみましょう。
さて、どっちがどっちでしょう?

昼光色灯では、なんだかよく分かりませんね。
左が砂漆喰、右が土のままです。
ひと口に漆喰と言っても、いろいろあるようです。
日本のものだけでも、本漆喰、土佐漆喰、琉球漆喰。
調べてみると面白いので、ぜひ検索してみてください。
で、ここに使われているのは、土佐漆喰。
土佐漆喰と一般的な漆喰の違いは糊を入れないことです。
藁スサを発酵させることで生じる糖類が糊の役割を果たすので、
糊を入れなくても保水性・作業性があり、
真っ白つるつるピカピカに仕上げることもできる漆喰ですが、
ここは敢えて藁スサや砂や土の色や鏝跡で味を表現しています。
明日は左官さん、他所の現場が入ってるとのことで引っ張りダコ!
ウチの左官作業は、次回は週明け。
月曜からは1階の上塗りに入ります。
2階同様砂漆喰仕上げとともに、