大阪で伝統構法の家づくり!・・・石場建て/木組み/土壁 ~今さらマイホーム新築

五十代も後半、自宅を再建新築。 今さら住宅ローン!建売りのローコスト住宅か…。 で、行き着いたのはやっぱり自然素材、地元の工務店。 手刻みの材木、金物をほとんど使わない躯体、美しい木組み。 間取りの打ち合わせがほぼ終わった頃、棟梁がつぶやいた。 「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」 「えっ?石場建てってなんですのん?!」・・・ 家造り、伝統構法について、発信していきます。

照明計画【上】~ 仄かな灯りが温かさと寛ぎを醸し出す ・・・ 日本の家の照明は明る過ぎ?!

外構が進んで、12/9(木)に見ると、門灯が設置されていました。
・・・といっても、「門」があるわけではなく、
完全オープン外構なので、表札(まだ無い)と郵便受の組み込まれた塀みたいなもの。
・・・その灯りを何と呼ぶ? 表札灯?

ともあれ、これで屋内外の照明が全て揃ったので、日暮れに点けてみました。


家の全景。我ながら、なかなかいい!


玄関ポーチ。
「いま帰ってきたよ。」「おかえり!」・・・ホッとする感じを、灯りで演出してみました。
 
この玄関ポーチ灯、​和風の市販品​はいくらでもあるのですが、
どれも決め手に欠けるのと、
大庇や縦格子の木組みそのもの全体として照明器具に見立てようと、
結局は自作してしまいました。


と言っても、簡単なつくり・・・。
この家をつくったときに余った木を棟梁から分けてもらって、
レセップソケットと10w型LED電球を2つ向き合わせに組み合わせただけのもの。
眩しくないように、光源ができるだけ直に目に入らないように工夫しました。

器具の製作は、ホームセンターで普通に買えるものばかりだし、1000円もかかっていません。
また故障する部分が無いので、電球の寿命(30000時間)がきても2つで1500円ほどと経済的です。
消費電力は電球1個当たりたった1.4wだし、24時間365日点けっぱなしにするつもりです。

勝手口灯は、明暗人感センサーの付いたものにしました。
普段は要らないけれど、必要な時にはそこそこの明るさが必要だからです。
ネット通販で超安価なものもありますが、電気技師さんに言わせると
国産のメーカー物の方が後あと絶対にいい!とのおススメで、​オーデリック​のものにしました。

「和」の家を目指したわけではなく、石場建て伝統構法と言っても数寄屋建築ではないのですが、
やはり縦格子から漏れる灯りは、「和」を醸し出します。



屋内の照明については、​11/28稿​や​12/5稿​でも少し紹介してありますが、
基本コンセプトは、玄関ポーチ灯と同じです。

玄関内はただ、壁付けレセップソケットに10w型LED電球だけ、
ニッチは百均のLED豆球0.5w×2というだけで、
24時間365日点けっぱなしの常夜灯。
前の道を通りかかると、玄関に仄かに温かく明かりが灯ってるのが見えるという演出。

もちろん人が出入りするときは、別に玄関灯が人感センサーで明るく照らすようになっています。

居間(リビングルーム)は、普段くつろぐときは、
これまた自作の間接照明器具(但し20w型LED電球×2)だけを点けます。
​​
(1階の居間)


(2階の居間)

玄関ポーチ灯と同じ構造の間接照明。電球1個当たり2.0wで220lm。
くつろいだりテレビを見るぐらいなら、これくらいの薄明かりだけで十分。
照明器具が主張しないぶん、木組みの美しさが際立って、かえって広く感じられます。
もちろん必要なときには、別の照明を点ければ明るくできますが、それは追って別稿で。

2階の洗面台。ここも照明器具をさんざん悩んで、結局は
壁付けレセップソケットだけ設置してもらって、LED電球だけにしました。

これ、シルバーボール電球といって、前には光を出さず根元だけ照らす変わり種!
前に立っても全く眩しくありません。

だいたい日本の家は、照明が明るすぎるんですよね。
天井の蛍光灯の白い光(シーリングライト)が昼間のように煌々と照らしている。
けれど、これって無粋だと思いませんか?

妻が眩しいのが苦手なので、
欧米の家のように照明をグッと落として設計してみました。

​​(STAR TREK エンタープライズ艦長ピカードの家)​​

すると逆にかえって「和」が強調されることになったようにも思えます。
燈火(ともしび)のような明かり。
火皿・燭台・行燈・・・
(参照:​さまざまな江戸のあかり​~けいはんな小さな博物館)

そして、これもお気に入り。
吹抜け格子から漏れる明かり。

2階から1階へ。

1階から2階へ。

 

kongou2002.hatenablog.com

に続く・・・