2018年9月19日「ホロデッキ?・・・ニセモノでできた家」の投稿に続き、
アメリカで1966年に放映が始まったテレビSFシリーズ。
2260年代後半を舞台に宇宙船U.S.S.ENTERPRISEが宇宙を探査する物語。
カーク船長と副長のMr.スポックらの活躍が一世を風靡し、1969年で一旦終了しました。
その後、1979年に映画版で復活。
その後、1979年に映画版で復活。
1987からは再び新しいTVシリーズや映画シリーズが数々発表され、
今年2020年1月23日からはまた新しいシリーズがネット配信で始まっているのです。
その最新シリーズ STAR TREK PICARDを見ました。
休日や夜はフランスのオート=ソーヌ県ラ・バールの自宅で、
ワイン用のブドウ農場の手入れをしながら寛ぎます。
もちろんオフィスは、いわゆる新(未来)建材でできた無機的な環境。
そして帰宅先はといえば・・・、
そして帰宅先はといえば・・・、
フランスの伝統的な石・煉瓦摘みの家なんです。
暖炉には温かい炎がゆらぎ、
温かいランプ色の部分照明が仄かに照らす・・・
最新(未来)家電やコンピューターシステムと、
アナログな自然素材の温かい住環境が共存しています。
これが欧米人が想い描く380年後の住宅の一つのあり方。
さて、こんなふうに想い描ける日本人は、今どれぐらいいるでしょうか?
スタートレックの世界(歴史)では
2026年から2053年にかけて第三次世界大戦が勃発しており、
大規模な核攻撃により死者6憶人、
地球の文明は一旦壊滅状態になっています。
なので竣工はきっとそれ以降、戦後復興50年近く経ってからとすると、
築300年程ってことになります。
2305年生まれのピカードの親の代には住んでいた家という設定ですから、
2250年頃には既に建っていたと想定されるので、
少なく見積もってそれからでも築150年程です。
いずれにせよ三百数十年先の未来でも
伝統的な家屋はあって、百年後の未来でもそれを建てようと、
そう考える人たちがいる、建てられる職人がいるという・・・
それが西洋人の感性なんだなぁと感じました。
ドイツでは第二次大戦敗戦後、ハノーファーなど複数の都市の旧市街を、
破壊しつくされる前の姿に戻すべく復興した例が象徴的。
同じ敗戦国日本ではそのような動きが起きなかったのか、
戦災に遭った街はことごとくハリボテに変貌してしまいました。
ほとんど戦災に遭わなかった京都でさえ今、京町家が年間800軒解体、
伝統的な工法による新築が次々と建てられていった時期がありました。
おそらくそれらは、現代の耐震基準に合致してはいないけど、
きちんと維持されれば百年単位の寿命を持つ住宅だろうと考えられます。
しかしそれさえも築50年を待たず、
これから建てる私たちの石場建ての家は、
耐用年数をざっと三百年と見込んでいます。
居住に支障のない程度の小規模損壊で済む設計。
ピカードの2300年代とまではいかなくても、
カーク船長がエンタープライズ号で活躍している2270年頃には、
築250年の古民家になっていておかしくはないって話し。
人災にさえ遭わなければ!
主要構造材は檜で建てます。
ヒノキは、伐採後100~200年後が一番強度が強く、
伐採されて1000年後でも伐採時と同程度の強度を保っているそうです。
7世紀後半の再建された現存する世界最古の木造建築物群である
真新しい肌目が現れて芳香が漂ったといいます。
もちろんきちんと維持されていればの話しですが、
決して童話ブーフーウーが語るように、
木造だから耐久性が低いわけではない・・・。
木組み土壁の伝統的な工法の家は、宇宙艦が恒星間を飛び回る宇宙時代に
受け継いでいくことができるのです。
耐用年数を全うできない最大の理由は、
工法や材木の問題ではなくて、戦争!
それは歴史が証明しています。
金属と合成素材の環境から帰って来たら、
やはりそんな木組み土壁の我が家に帰って寛ぎたいと思うんじゃないかな。
暖炉じゃなくて、囲炉裏かな?・・・せめて薪ストーブ?
日伸建設の囲炉裏のある家(新築)
いや、ウチみたいな住宅密集地の小さな家では、
そんな広さは確保できないので、せいぜい火鉢ってとこか。
・・・のくせして、料理はレプリケーター(☜映像click)に頼っちゃうかも!
無農薬有機農法の天然食材での手作り料理や衣服はオーガニックコットンにこだわりながら、
家は新建材に囲まれて化学物質蒸散も調湿も機械換気やエアコンに頼って暮らすの
逆パターン・・・
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宇宙時代の我が家 ☜click(元記事)