今日2/26から春が始まったって感じで、久しぶりに最高気温が10℃を越えました(13℃)。
これから当分は春めくとの予報。・・・で、梅が咲く時候といえば、花粉症の時期でもあります。
昨年はまったく花粉症の症状が出ませんでしたが、今年は・・・?
無垢材土壁の家に暮らす効果は・・・?
さて先日2/23、祝日ということで、建築現場の見学に妻とお出かけ。
石場建て伝統構法の我が家を建ててくれた日伸建設が、分譲住宅を建てているんです。
分譲住宅・・・平たく言えば建売り。なのでコストは注文住宅ほどかけられません。
何せ巷にはローコスト住宅が溢れているわけですから。
そのすぐ近くに、サイディング張りのローコスト建売りが売れ残っています。
勤労者の所得は、今や韓国よりが下がってしまっています。
そしてウッドショックによる資材高騰!
そんな折、コストを抑えながらリーズナブルに手の届く
無垢材の家・自然素材の家を、若い世代の人たちに提供したいという熱意からの挑戦です。
なので、外材や合板ゼロというわけにはいきませんし、
手刻み木組みではなくプレカットです。
その詳細は、私のFacebook(☜click)やInstagram(☜click)に譲ることにしましょう。
それにしても、また日伸建設の話題・・・?
いや、まぁ、そうなんですが、日伸建設の宣伝をしているわけではありません。
地域密着の地場工務店ですから、こうして全国向けに発信しても、
宣伝としてはあんまり意味ないでしょう。
そういうことではなくて、家づくりや家の購入を考えるにあたって、
建築会社選びにあたって、着眼点の参考になるかもね?!と思ってのこと。
日伸建設は、家を建てるたびにその見学会に、
日伸建設でマイホームを建てたOBがたくさん見に来られます。
我が家のときもそうでした。
OBが見学しても過去の客ですから、儲けにはつながりません。
それでも自分のマイホームを建ててくれた大工さんたちが、
久しぶり!と苦労話を交えながら、営業抜きで心やすく案内してくれます。
(今回見に行った建売り建築現場↑。構造の段階から、いつでも見せてもらえます。)
そうしてそんな見学会のたびに
(今回見に行った建売り建築現場↑。構造の段階から、いつでも見せてもらえます。)
そうしてそんな見学会のたびに
「さすが!」「やっぱり!」と、ますます日伸のファンになっていくのです。
マイホームを建ててくれた工務店や大工さんを応援したくなるのです。
それは、大工さんが自分の建てた家を自ら語れるから。
引渡しが済めば、それからがあらためてのお付き合いの始まりだから。
通りがかりのこの家、先日竣工した建売り。
仲介業者が売っています。誰が建てたかなんて分かりません。
売っている人は、どんな材を使っているかさえ知りません。
ローコスト住宅を建てているのは、その建築会社の社員ではなく、下請け孫請けの大工さん。
手間請けですから、できるだけ短期間で済ませて、次を請け負った方が収入につながります。
日伸建設で家を建ててから見えてきたこと3つ・・・。
(1)その家の構造や資材を熟知するところの建てた大工・棟梁みずからが、
アフターメンテナンスを担えるかどうか。
(2)もし仮に住み続けられなくなったとき、
施工業者みずからが、自信をもって転売できるか、または買取りできるか。
(3)ホームインスペクター(住宅診断士)※による
ホームインスペクション(住宅診断)が、自社でできるか。
(1)と(2)は、日伸建設が以前から言っていたこと。
そして(3)は、新たにできるようになったこと。
日本総研のHPの、次の新角耕司氏の記事が目にとまりました。
> 現住宅購入業者との「親密度」とリピート発注意向には強い関係があり、
>「疎遠」と回答した人のリピート発注意向がわずか12.9%であったのに対し、
> 「親密」あるいは「やや親密」と回答した人のそれはなんと95.3%であった。
☝「住宅供給業者はリピート需要を獲得できるか?~消費者アンケート調査結果からの考察~」2007.6.4
> 自らが建築した住宅ストックを自社の資産と捉え直すことであろう。
> 資産であれば維持管理は必須である。
> 建築した後も住まい手とともに住宅に手を入れ続けることで、
> 住宅の物理的・社会的な寿命を伸ばすことができる。
> これは住まい手の住宅に対する満足度を高めるだけにとどまらず、
> 仮に住まい手がその住宅に住み続けられなくなった場合でも、
> 高く転売できる可能性を高める。
>
> かつて、住宅は住まい手と棟梁との共同作業によって建築された。
> 棟梁は地域コミュニティに根ざし、
> 近隣全ての住宅の面倒を見る存在であったろう。
> 地域コミュニティそのものが失われつつあるいま、
> 住宅供給業者こそがその機能を進んで担う必要があるとも言えよう。
☝「なぜ建てた会社が住宅を直さないの?~住宅供給業者は失われた関係性を取り戻せるか~」2006.12.11
ここで指摘されているように、
今や棟梁は地域コミュニティに根ざしているわけではありません。
けれど今でも、住まい手と棟梁との共同作業によって住宅を建築することはできます。
そして棟梁は、自分が建てた家に誇りを持ち続けることもできます。
マイホームを手に入れよう、建てようと考えるとき、
そして棟梁は、自分が建てた家に誇りを持ち続けることもできます。
マイホームを手に入れよう、建てようと考えるとき、
施主として、住まい手として、それができる地場の工務店を見極める努力をするのか、
「商品」を「売る」ことに主眼を置く業者の営業に乗るのか・・・。
どこで建てるにもメリットもデメリットもあります。
何を優先するかは人それぞれなんで、絶対の正解があるわけではないでしょう。
自分は家づくりに一生を賭けて何を求めるか・・・。
良識をもって考えれば、おのずと見えてくるんじゃないかと思うんです。
・・・と書いてる矢先に、