大阪で伝統構法の家づくり!・・・石場建て/木組み/土壁 ~今さらマイホーム新築

五十代も後半、自宅を再建新築。 今さら住宅ローン!建売りのローコスト住宅か…。 で、行き着いたのはやっぱり自然素材、地元の工務店。 手刻みの材木、金物をほとんど使わない躯体、美しい木組み。 間取りの打ち合わせがほぼ終わった頃、棟梁がつぶやいた。 「ホンマは石場建てがエエんやけどなぁ・・・。」 「えっ?石場建てってなんですのん?!」・・・ 家造り、伝統構法について、発信していきます。

猛暑日にエアコンなしで過ごす … 案外いける? ~ もう梅雨が明けてしまったって!

このところの暑さは、いくら暑い大阪でも異常!
今日(7/2)も枚方の外気温の最高は36.0℃(我が家も​tenki.jp​も)。

なんと近畿地方では6/28に梅雨が明けちゃったったとか!
平年値は7/19頃​。​観測史上最も早く​、この夏の水不足や農作物への影響が心配。

以来、夏休みのような晴天が続き、気温がぐんぐん上昇。
それで日中は老犬のために、
1階のみエアコンを28℃設定で使い始めました。

昨日は最高気温が38℃を超え、夜になっても気温が25℃!
これでは我が家がいくら風通しがいいといっても、
入ってくる風が体温より高ければ、どうしようもありません。

昨年の同時期、2021.7.10稿を見返してみました。

去年の今ごろは、最高気温30℃を超えるか超えないかってとこだったのね!

けれど、早過ぎる梅雨明けのこの猛暑も予報によれば今日まで、
明日からは雨模様で気温も落ち着くとのこと。

そこで今日は、朝から晩までエアコンなし暮らしをしてみました。
 
ということで、朝。玄関には強烈な陽射し。


でも、深いケラバと庇とが、影をつくります。


朝陽の当たる2階の東側の窓には、簾をかけました。


[朝8時:実測データ]
    外気    1階    2階
気温:30.5  30.0  31.5(℃)
湿度: 57    60    52 (%)     

2階の室温が外気温より高いのは、
梅雨が明けて猛暑が始まってからも2階はエアコンをまだ稼働していなかったので、
夜中じゅう夜風を通してはいるのものの蓄熱しているせいかと思われます。

けれどシーリングファンは回しっぱなしなんで、

体感的には何とかしのげる感じです。

[昼13時:実測データ]
    外気    1階    2階
気温:35.5  32.0  34.0(℃)
湿度: 45    55    50 (%)

昼になっても、深い軒のお陰で、南面には直射日光は当たっていません。


1階の掃出し窓を全開していても、ギリギリセーフってところです。


この夏場の日射遮蔽については、去年の夏至の日の投稿でも触れました。

[昼14時:実測データ]
    外気    1階    2階
気温:36.0  33.0  34.5(℃)
湿度: 40    50    45 (%)

さすがに室温が35℃に迫ると、いくら木組み土壁の家でも暑い!
でも、Tシャツ1枚、扇風機ブンブンで、寛ぐ分には何とか過ごせます。

同条件(エアコンなし窓全開)で、今どきの高気密高断熱住宅なら、どうなんでしょう?

[昼15時:実測データ]
    外気    1階    2階
気温:36.0  33.5  34.5(℃)
湿度: 40    50    45 (%)

今日の暑さはこれがピーク。エアコンなしで乗り切れそう!


さすがに昨日みたいに最高気温が体温を超えるようだとエアコンは入れるべきでしょうけど、
猛暑季の災害時に停電しても、団扇があれば何とかなりそうです。

この時間になると西陽が射し始めるので、
夏場には西の窓には簾が必須です。


[夕17時:実測データ]
    外気    1階    2階
気温:34.5  33.0  34.0(℃)
湿度: 50    55    50 (%)

室温も多少は下がってきましたが、
この中で夕飯の支度に煮炊きをするのは、さすがにシンドイと思います。

環境省によれば、室温目安は夏は28℃が推奨されています。
これを超えていたら、エアコンで室温を28℃に下げようという意味。
素直にエアコンを点けるべきでしょうね!



これで夕立でも降ればいいんですが、
今夜も熱帯夜になりそうです。

[晩20時:実測データ]
    外気    1階    2階
気温:32.5  32.0  33.0(℃)
湿度: 55    55    50 (%)

寝る前に寝室にはエアコンを入れておきましょう。

・・・というわけで、最高気温が35℃以上の「猛暑日」でも、
なんとかエアコンなしで乗り切ることができるということが分かりました。

けれどそれは、朝からずっとエアコンなしで、
室温が上がりきる昼過ぎに向けて体を慣らしていけばということでしょう。

そんな真夏の朝、木組み土壁の我が家は、
夏休みに泊まった田舎の民宿のような空気感。
そして昼の暑さのピークでも、都会の住宅密集地とは思えない空気感。

決して暑くないわけではないのですが、これは言葉にするのが難しい。
そんな空気感のこと、この石場建て伝統構法の家を建ててくれた
日伸建設​の営業マンが同様のことを言っていました。

それは、エアコンなんてまだ設置されてない日伸建設のオープンハウスに、
日中ずっと待機していての感想だそうです。

​​(☝link)無垢材で建てられた、内壁はバウビオに土佐和紙の建売分譲住宅にて。

それにしても、脱炭素とかいって冬を旨とした家づくりを目指す動きが喧しいけど、
この温暖化の時代に少なくとも大阪では夏を旨とすべし。
「ドイツでは・・・」とか、どうよ!

​​(在日ドイツ商工会議所より☝)

日本古来(軒を深く開口部を大きく自然素材)の家の様式で
できるだけエアコンに頼らずにすむってのが、温暖地域のSDGsというもの。
エアコン空調を前提に軒も窓もなくして太陽光発電義務化なんて、本末転倒でしょ!

明日は天気が下り坂、恵みの雨を期待したいところ!
気温も一日中26~27℃との予報。
この戻り梅雨?に、やっぱり明日は一日中エアコン除湿しておこうかな。

<追記7/3>
朝からかなりの雨!
室温は30℃を下回りました・・・湿度は70%超えだけど。

深い軒のお陰で、掃き出し窓全開で雨は入ってこないけど、
そよ風も、雨音に小鳥のさえずりも、心地いい。

今日もエアコンは、いらないな!

今週一週間はずっと雨がち予報・・・梅雨明け宣言は何だったの?