伝統木造は適判不要へ規制緩和? … 石場建て木の家 ~ 消灯後の楽しみ?木組みの楽しみ!
いったんは4月並みの春の陽気だったのに、今週は冬に逆戻り。
けれど桜は咲き始め、大阪の満開予想は3/31とのこと。
木組み土壁の家には、雨もまた風情です。
我が家は、ここで言うまでもなく、石場建て伝統構法で新築しました。
我が家は、ここで言うまでもなく、石場建て伝統構法で新築しました。
我が日本の気候風土に根差した千年来の家の建て方です。
それが今やここ数十年の瞬く間に、絶滅危惧種となりつつあります。
どこに何の悪意が?と思われるほど、建築が「法的に!」難しくなっているのです。
それでもこの伝統技法を守り受け継ぎ発展させていこうと、
幾多の大工さん職人さんや建築士さんや学者さんたちが日々奮闘している・・・。
ひょんなことから石場建て伝統構法の新築に施主として関わることになり、
自分が当事者となったことから、
こうした経験から、一般的には忘れ去られている石場建て伝統構法を、
一般の人が再発見する一助となれば、家を建てたいと思った人が選択肢に入れられれば・・・、
そんな思いに駆り立てられて、こうしてブログを綴り続けています。
さて、そんな石場建て伝統構法の家の建築が具体的にどんな法的な壁に阻まれているかは、
以下の拙稿などを参照いただければと思います。
2018/4/22稿[「限界耐力計算」⇒「適判」⇒「建築確認申請」]
2019/3/20稿[石場建て伝統構法・・・適判/建築確認申請]
2019/11/12稿[建築確認がおりた・・・やっと!]
2020/1/8稿[限界耐力計算・・・石場建て伝統構法の構造計算]
紆余曲折、我が棟梁の大奮闘により、
そんな大変な構造計算や手続きなどを経てようやく着工にたどり着いた我が家ですが、
ここにきて日経クロステックにこんな記事が挙がりました。
そんな大変な構造計算や手続きなどを経てようやく着工にたどり着いた我が家ですが、
ここにきて日経クロステックにこんな記事が挙がりました。
(日経アーキテクチュア2022/2/10)
・・・というのである。
(気候風土適応住宅については拙稿2020/1/3「気候風土適応住宅の魅力・・・」参照。)
「おぉっ?!国もようやく認めたかぁ!」と喜んで我が日伸建設の棟梁に聞いてみました。
すると、どうも「構造設計1級建築士」が設計したら・・・という条件らしく、
構造設計1級建築士はビル等の設計で、木造に造詣の深い人なんてほぼいないんだとか。
そんな実効性の乏しい規制改革って、
本当に国は石場建て伝統構法を、きちんと理解していないんでしょうか?
それとも石場建て伝統構法を、緩和に見せ掛けて実質的には潰そうという悪意なんでしょうか?
記事の全文を読んでみましたが、素人にはチンプンカンプンで、
私には説明することができないので、これ以上の話しは控えておきます。
ただ、「石場建て」にまでしなくても「伝統構法」に則った建築は
現行建築基準法の範疇でもできます!
なので、ぜひ木組み土壁の家を家づくりの選択肢に!と思います。
そんな木組みに、晴れても降っても癒される家。
新型コロナで外出を控えざるを得ない日々がかれこれ丸2年続いていますが、
その前の、コロナ直前、ウッドショック直前、なんというタイミングの入居。
癒されるといえば、毎晩の風呂上りも。
台所で天井を見上げながら水分補給。
我が家の浴室は風情もなく機能だけでユニットバスを選んだことは
2/19稿[極楽!肩湯…我が家のスパージュ~木組み土壁の家のユニットバス]でも述べましたが、
照明を落とした木組みの表情に飽きもせず毎晩見入ってしまうのです。
そして居間のソファーに腰を下ろして、天井を眺めながら、
そして居間のソファーに腰を下ろして、天井を眺めながら、
ほてった体温を睡眠前に落ち着かせます。
階段を、照明を点けずにゆっくりと上がっていきます。
階段を上がりきると、2階の居間の大梁が暗闇に浮かびます。
小屋組みを眺めるのも、毎晩のルーティーンです。
そして寝室の布団に仰向けに寝転ぶと、
天井の木組みが一日の疲れを目から癒してくれます。
(照明を完全に落とすと目には見えていても写真には写らないので、撮影用に演出しています。)
常夜灯の豆球も消すと、
窓の障子からほのかな月明かり・・・さすがに写真には写りませんが。
昼間の明るいときも、灯りを点けた晩餐のときも、照明を落として床に就くときも・・・。
24時間365日、木組みを見ていて飽きることはありません。