木造
このブログでは、「伝統構法」について語っています。 ここで伝統工法ではなく構法という字を使っているのは、 単に建て方というだけではなく「仕組み」「構造」全体を指しているからです。 日本で家を建てるには、世界で最もと言っていいぐらい多様な工法が…
昨日に引き続き、土壁の裏返し2日目。 昨夜の土砂降りが朝にはほぼ上がり、 8時頃ほんのりと霧雨のなか荒壁土が搬入されてきました。 作業を始める頃にはすっかり上がり、 どんより曇ってはいるものの暑くなくてかえっていいかも。 昨日は6人がかりで一気…
日伸建設では、梁にする赤松を自分たちで山に伐りに行き、 何年か寝かせて天然乾燥していることは、 「木取り・墨付け・手刻み」(2019.11.16)で書いたところです。 どんなふうに使うかを思い描きながら木を選び、 その木の生育条件(斜面や太陽や風向き…
昨日(荒壁付け始まる…土壁づくり:表面下地塗り)に引き続き、 荒壁付け2日目。 昨日は奥から進めていって、6人がかりで1日で9割がたまで!さて昨日、少し荒壁付けを体験させてもらったことに触れました。 作業の邪魔にならないように、3時の休憩のと…
今週からいよいよ次の段階、土壁づくりに入ります。 初日4/20(月)は、あいにくの雨。 まずは左官屋さんが、じっくりマスキングしたり養生シートを張ったり。電気屋さんも来て、左官屋さんと相談しながら壁に埋め込む電設の最終調整。 翌火曜日はお天気にも…
4/6から電気配線の工事が始まり、 昨日4/16でとりあえず終わりました。 竹小舞が編み上がって、壁土を塗リ始めるまでに、 土壁に埋め込まれる配線やスイッチボックス等を仕込んでおきます。 日伸建設のいつもの電気屋さんでも、 さすがに本物の竹小舞…
竹小舞の壁が組まれていくにつれ、 それがアジアの民家とつながっているということを実感したことは、 3/18の記事「竹の家・・・竹小舞/えつり掻き~土壁」で述べたところです。 (↑竹屋さんが作業効率を上げるために自ら考案した仮置き具) それで東…
4/11(土)~19(日)、今この竹小舞の段階で、大阪・枚方の石場建て伝統構法の家、新築工事現場を開放しています。新型コロナウィルス禍による緊急事態宣言のなか、構造見学会としての企画・開催はできませんが、見学希望や問い合わせがあれば個別に…
エツリを掻く・・・こんな言葉をご存じでしょうか。 エツリとは、竹小舞のこと。土壁の下地になります。 それを編んでいくことを、掻くと言うそうです。 自分の家でこれをすることになるまで、 そんな言葉は知りませんでした。 こんな古い壁は見たことがありま…
花粉症の時季まっただ中ですねぇ! さて、2/20の上棟から2週間。 あの建て方の1週間のお祭り騒ぎ(?)から一転して、 毎日コツコツ日伸建設直属の大工さん3人で、 主に屋根仕舞いの作業をやっていて、 しかもすっかり養生幕で覆われてしまっていて、 …
上棟式・・・。 新築で棟上げの際に、建て方工事が無事に運んだことへの感謝と、 これから完成に向けて工事がうまく安全にいくように祈願するもので、 柱・梁などの骨組みが組み上がり、最後に一番てっぺんの 棟木が据えられた時点で行われます。 建前(たて…
今日2/26は、屋根に断熱材を張りました。この話題は、石場建て伝統構法に限った話しではないのですが、この家はいわゆる屋根裏空間は無いので、屋根断熱は重要です。 建て方のときに、屋根勾配なりの天井板は張ってあったのですが、 それはあくまでも内装の…
ようやく上棟のときを迎えた、この2月20日。 思い返せば、石場建ての話しが日伸建設の親方の口をついたのが 2018年3月10日のことだったので、ほぼ2年前! 来たるべき南海トラフ大地震に耐える家を考えていた私たちは、 すぐに伝統構法につい…
建て始めて4日目で上棟式は済んだのですが、 屋根なりの天井板葺きがまだ残っていたので、 5日目までを建て方と言うことにしましょう。 前夜から空がスカッと抜けて、放射冷却で冷えた朝、 既に葺かれた部分の屋根には、朝露が光ります。 杉の赤太ですから…
昨日(2/20)建て方4日目で、応援の大工さんはお終い。一昨日は皆さんの手際よい働きのお陰で、順調に棟上げまでいくことができました。そして4日目はここから、これは2階です。まだ貫に楔は打ち込まれいません。今日は栓や楔をどんどん入れて、その日の…
※ これは、2/19日時点の記事です。 上棟・・・棟上(むねあげ)、建前ともいい。木造建築で棟木をつり上げ取り付けること。建て前3日目、今日中に上棟までこぎつけられるか・・・。石場建てたるゆえん・・・礎石に乗って立っているだけです。それでもびく…
一昨日(2/18)は、建て方2日目。前日は予定のところまではいったんですが、最終のひずみの調整が時間切れで中途半端だったので、そこからです。というのも、普通の在来軸組工法だと、コンクリート(ベタ)布基礎に土台の材木をボルトで留めたら、それは…
今日(2/17)は、ついにその日が来ました! 建て方初日。 朝7時には棟梁がやって来て、下準備。 夜中まで雨が降っていたので、 基礎や材木に掛けてあるブルーシートはビショビショ。 それでも今朝はすっかり雨が上がって陽が射し始めます。 8時には、応援の…
一昨日の主要構造材の搬入に続き、 昨日(2/14)は足場の組み立てです。 今週の後半は雨模様との予報だったんですが、 一昨日の材木の搬入は晴れ! 昨日も午後に少し降るだけ。強運です。 朝から足場屋さんがやって来て、 トラックからどんどん部材を降ろして…
(日伸建設の一昨年の建て方現場)建て方・・・現場で主要な構造材を組み立てることを言います。 棟上げ・・・屋根の一番上の部材である棟木を取り付けること。 上棟式を行なうこともあり、建て前とも言います。 (言葉の定義は、地方によって微妙に異なる…
昨日2/11は、建国記念「の」日。 日本の古来の伝統を捨てて脱亜入欧に邁進した明治維新。 今から2680年前の紀元前660年旧暦1月1日に初代天皇が即位したと 中国の十干十二支の紀年法をもって算出し紀元節と定めたのが、 戦後になって根拠が皆無ということで形…
2018年9月19日「ホロデッキ?・・・ニセモノでできた家」の投稿に続き、 大好きなSTAR TREKネタ☆ アメリカで1966年に放映が始まったテレビSFシリーズ。 2260年代後半を舞台に宇宙船U.S.S.ENTERPRISEが宇宙を探査する物語。 カーク船長と副長の…
ウチのベース(基礎)コンクリートの敷設が、昨年11月中旬。 そのあと11月下旬だったか(?)、ご近所で新築のベタ基礎が敷設されました。 <参照:石場建て/ベースコンクリート(2)>☜click 地元工務店の在来軸組工法の家。 すぐに追い抜かれちゃうんやろうな…
先週の初め(1/27)、風雨のなか、また工房を尋ねました。 電話して行ったのに、着いてみるとシャッターが下りています。 あれ?・・・恐る恐る呼び掛けてみるとシャッターが開き始め、 中では最も若手(二十代!)の大工さんが鉋掛けの作業中。 そこに…
先週日曜日(1/19)のこと。 大阪府立大学工業高等専門学校で唯一木造建築を研究してらっしゃる 岩本先生のお誘いで、先生の研究室の学生さん5人と一緒に、 間伐ボランティアに妻と参加してきました。 先生は、我が棟梁の恩師であり伝統構法にも造詣が…
先日(1/13)、梅田の大手ハウスメーカーのサテライトルームで、 無垢材の名栗仕上げのフローリングを見たような・・・と妻が言うので、 そういえば・・・と、グランフロント北館の住ムフムラボへ。 積水ハウスが運営する体験型施設で、 住まいに全般に関する様…
1月13日(月)成人の日。 日伸建設のある交野でも振り袖姿がチラホラ。 そんな祝日も手刻みに励んでおられるとのことで、 朝からサーターアンダーギーを手土産に 妻と二人で新年のご挨拶も兼ねて工房の見学に。 (これは、この日の工房ではありませ…
2019.3.20「石場建て伝統構法・・・適判/建築確認申請」や 2019.11.12「建築確認がおりた・・・やっと!」のブログで何度も触れた、 「限界耐力計算」。 石場建ての家を建てることになってから、 相当な時間と手間と費用がかかったのは、これが大変だったから…
昨日の朝のニュースで、東京オリンピック・パラリンピック開閉会式の 総合統括を務める野村萬斎さんのインタビューが放映されていました。 消費増税で景気が更に落ち込み閉塞感が漂うのが ひしひしと実感される地方の現状をよそに、 東京だけは別世界のよう…
さて、そもそもの始まりの頃の話しを今さらながら、もう3年近く前にさかのぼって・・・。この歳で家を新築せざるを得なくなった。とにかくあっちこっち当たってみなくては・・・というところから。 住宅メーカーのホームページ探し、住宅展示場めぐり・・・…